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安倍首相の訪問で、アルウラの財宝が焦点に

13 Jan 2020
アルウラの古代都市の廃墟
アルウラの古代都市の廃墟
日本の安倍晋三首相がサウジアラビア訪問中にアルウラを訪れ
日本の安倍晋三首相がサウジアラビア訪問中にアルウラを訪れ
日本の安倍晋三首相がサウジアラビア訪問中にアルウラを訪れ
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日本の安倍晋三首相がサウジアラビア訪問中にアルウラを訪れ
日本の安倍晋三首相がサウジアラビア訪問中にアルウラを訪れ
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Updated 16 Jan 2020
13 Jan 2020

アラブニュース リヤド

日本の安倍晋三首相がサウジアラビア訪問中にアルウラを訪れ、今年中の一般公開の準備を進めている古代ナバテア人が住んだこの地にスポットライトが当てられた。

安倍首相がアラブ首長国連邦へ移動する前にサウジアラビアで最後に訪れたアルウラは、美しい砂漠の景色の中に位置し、豊富な考古学的財宝に恵まれた地である。

ヘグラとアルウラ渓谷を一般公開しようというサウジアラビアの計画はアラビア半島と全世界の歴史の欠けている章を復元するものである。

ポストイスラム時代にはマダイン・サーレハの名を持つ古代都市、ヘグラはヨルダンにある有名な双子遺跡、ペトラと同様にナバテア人によって建設された。ナバテア人は紀元前4世紀から紀元106年までアラビア半島を東西、南北に走る非常に有益な貿易路を支配した。

アラブニュースは「昔々アラビアで」というアラブニュース詳細報道を制作した www.arabnews.jp/alula­ 。この報道は英語版と日本語版があり、歴史の奥深くに分け入り、説得力のあるストーリーテリングとジャーナリズムを混ぜて、驚くべき映像、美しい写真、動画、珍しい映像やインタビューを駆使して作られている。

「昔々アラビアで」は2017年設立のアルウラ王立委員会(RCU)の活動に光を当てている。この委員会はフランスのアルウラ開発機構(Afalula)と共にアルウラ地方を文化、観光の世界的な目的地に変容させる活動を行っている。

この地では12月19日から3月7日まで第2回「タントラの冬」フェスティバルが開催されている。この目を見張るような芸術、音楽、先祖伝来の遺産の祝典は、再び世界の注目を集めている。

ここを訪れる人々はフェスティバル開催中にある12回の週末に、ジプシー・キングス、ライオネル・リッチー、エンリケ・イグレシアス、クレイグ・デイヴィッドやジャミロクワイといった様々な素晴らしい演奏のミックスを楽しむことが出来る。

イタリア人テノールのアンドレア・ボチェッリ、ギリシャのピアニストのヤニー、エジプト人作曲家のオマール・ハイラートはこの冬もまた「タントラの冬」フェスティバルに戻って来た。

このフェスティバルはアルウラで新しく建造されたマラヤコンサートホールのお披露目の場にもなっている。このコンサートホールは山々に囲まれて、モダンなものと古代の遺跡が混合されている。

コンサートホールは、ハッラ・ウワイリドの火山丘に位置するアシャーにあり、ホールを取り囲む環境の建築的延長として建てられた。

サウジ国家遺産観光庁は2007年、スルタン・ビン・サルマン長官の元、アルウラをユネスコ世界遺産の新たな登録地として申請した。

その申請は受理されて、ヘグラがサウジアラビア王国では最初の世界遺産に登録されることになった。

2019年2月、雑誌「リーダース」のインタビューに答えて、アルウラ王立委員会CEOのアムル・アル・マダニ氏は「アルウラはダダン人、ナバテア人、ローマ人あるいはイスラム文明の豊富な考古学的財宝に恵まれた地で、驚くほど美しい砂漠の景色に囲まれている」と語った。

持続可能な発展を目指したサウジアラビアの「ビジョン2030」の基礎となるこのプロジェクトは、アルウラでコミュニティの機会創出と地方経済の向上を目指している。

フランスのアルウラ開発機構(Afalula)はこの地域のインフラの整備、考古学と観光をサポートし、2035年までに年間200万人の観光客を呼び込み、その過程でアルウラで35,000人の雇用を創出することを目標としている。

アルウラ王立委員会(RCU)の任務は、2035年までに1,200億SR(320億ドル)を王国の国内総生産に寄与することだ。現在、従業員数は374人で、そのうち134人がアルウラに拠点を置いている。

アルウラ王立委員会はまた、ハーマヤといったプログラムを通じて地域コミュニティの引き入れに取り組んでいる。ハーマヤでは、2,500人の住人がアルウラの自然、人的遺産の擁護者になる訓練を受けることになる。

地方の特性と遺産に重点が置かれていることは明白である。ヘグラから車で45分程の所にシャラーン自然保護区がある。ここはアルウラ地域内にある925平方キロの領域で、この地域でも最も印象的な岩石の層や砂漠の生息地として有名であるが、ここは国際的な専門家による訓練を受けた地元のレンジャーによって管理されている。

「この保護区にはマウンテンガゼル、ヌビアアイベックスやレッドネック系のダチョウが再導入され、皆丈夫に育ち、元気にしています」とこの保護区長であるアハメド・アル・マリキ博士が語った。

アラビアヒョウがもうじきこの後を追うことになるかもしれない。今年4月に繁殖プログラムの一環として2匹の子供が生まれた。このプログラムは絶滅寸前の種をサウジアラビア王国北西部で保護してその後野生に戻していく活動である。

アルウラのビジョンの中心にあるのは、芸術と文化を積極的に取り入れることである。アルウラ王立委員会の文化宣言には「アルウラは、現代の最も偉大な芸術家と思想家が集い、その創造力を拡張して、最も野心的な芸術作品や芸術体験を実現させるという夢を持つ場所として、世界的に有名になるだろう。常に進化する今日と未来の文化的な岐路となるだろう」と記されている。

古代の隊商がかつて商いをするためにこの国に来たように、生まれ変わった古代のヘグラと共に、アルウラはまた世界の隅々から旅行者を惹きつけることになるだろう。

アルウラの古代都市の廃墟とその隣に立つ新都市の光景(供給写真)

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