アラブニュース
ダボス:サウジアラビアと世界経済フォーラム(WEF)は17日、王国でのイノベーションを促すプログラムを立ち上げるための基本合意書に署名した。
王国の高官からなる代表団とWEFのトップがスイスのダボスで面会し、その中で署名が行われた。
サウジ外務大臣のファイサル・ビン・ファルハーン王子、駐米大使のリーマ・ビント・バンダル王女、アブドゥラー・アルスワハ通信情報技術大臣、バンダル・アル・ホレイフ産業・鉱物資源大臣、ファイサル・アル・イブラヒム経済・計画相などが代表団を務めた。
代表団は、WEF創設者のクラウス・シュワブ会長およびボルゲ・ブレンデ総裁と面会した。
会合では双方が関心を抱く問題が議論された。そして、キング・アブドル アジーズ科学技術都市(KACST)の理事長でもあるアルスワハ氏とブレンデ氏が基本合意書に署名した。
合意事項の1つとして、KACSTはWEFと連携して官民の専門家やナレッジパートナーの間を取り持ち、王国の経済改革の一環で有望市場を開拓していく。
会合において、代表団はWEFの「グローバル・コラボレーション・ビレッジ(GCV)」の先駆的なパートナーとしての王国の役割に光を当てた。GCVは、メタバースを通じて世界的なコミュニティに対応する仕組みだ。
王国は仮想の村であるGCVを足がかりとして機会や投資を開拓し、国内の関係者と国際的な組織との協力を促していく、とプレスリリースは説明している。
また、人の交流やイベントの開催、知識共有の推進のためにもGCVを活用していくという。
王国を代表する民間組織であるサウジアラムコがGCVに最初に拠点を設けることになる、とプレスリリースは述べている。
サウジとWEFの会合ではグリーン投資の話題や、気候行動の重要な担い手として女性や若者に権限を与えることなども話し合われた。
サウジ代表団は、鉱物資源の需要増による機会の拡大など、自国の鉱業の有望な未来について説明した。
また、「第4の産業革命」やグリーンテクノロジーを国内で活用する重要性も強調した。