


アラブニュース
リヤド:サウジアラビアのサルマン国王人道援助救援センター(KSrelief)はこのほど、トラック10台分の救援物資をシリアの地震で被害を受けた地域に送った。
バブ・アル・サラメ検問所を通ったトラックは被災者に配る食糧、テント、その他の救援物資数トンを積んでいた。サウジ・プレス・エージェンシーが伝えた。
また、サウジアラビアはトルコの被災地にも航空機12機分の食糧、テント、毛布、敷物、寝袋や医薬品を送っている。
サウジからの12番目の救援機は先ごろ食糧と医薬品、その他救援物資75トンを積んでガズィアンテプ空港に到着した。
これらの物資は、サルマン国王およびムハンマド・ビン・サルマン皇太子の命による地震の被災者支援の一環として送られた。
サウジの捜索救助隊もトルコの3つの都市の46か所で活動し、がれきの中から遺体を回収する作業を支援している。
災害・事故対応の高度訓練を受けたチームは救助隊員、救急隊員、エンジニア、医師および通信、安全、警備の専門家から成っている。
また、チームには特殊車両、技術ツール、医療機器と通信機器が備わっている。
サウジ民間防衛隊総局のチームは国際捜索救助諮問グループ(INSARAG)による捜索救助分野の評価でハイレベルの認定を受けている。チームはこれまでに何度もサウジアラビアを代表して他国での共同訓練に参加しており、世界中の洪水その他の自然災害に見舞われた場所で救援活動に参加している。
さらに、サウジアラビアはシリア・トルコ両国の被災者に対し、オンラインで健康支援サービスを提供している。
昨年サウジ保健省が立ち上げたセハ仮想病院は、サウジ赤十字社による医療活動を支援し、両国の被災者たちの苦痛軽減に貢献している。
サウジ保健省のモハメド・アル・アブド・アル・アリ報道官は、サウジの男女から成る多様な分野の専門家たちが仮想病院に参加して、被災者に医療ケアを提供する姿を見て誇らしく思うと述べた。
報道官は次のように続けた。「これは、KSreliefが提供する空路による援助を通じてサウジアラビアの努力を結集した人道援助活動の延長なのです」
専門家のチームがトルコとシリアの被災地域でサウジ赤十字の同僚たちの作業を支援しているとも報道官は語った。
専門家チームには心臓専門医、内科医、小児科医、皮膚科医、感染症の専門家、産科医、婦人科医と眼科医が含まれる。
チームは必要な医療支援と助言を被災地域の同僚たちにビデオ通話を通じて与えているという。