岐阜県多治見市を拠点に活動する美濃焼の陶芸家、足立真理氏は、伝統的な転写技法を提唱する作品に、古典的なデザインと革新的なデザインを融合させている。
日本の文化的背景や象徴的要素を用いて、「偏見とは何か」を問いかけ、様々な固有の意識や規範を刺激する作品を探求している。
アラブニュース・ジャパンに独占インタビューに答え、足立氏は、アートへのインスピレーションをこう語った: 「高校生の頃から、美術大学に入りたいと思っていました」
アートのキャリアを確立したことについて、同氏はこう語った: 「プロとして活動を始めたのは、ロンドンに住んでいた2020年のことです。例えば、ロンドンのお店には日本の伝統的なものや日本のアニメのものが置いてある。それは日本のモダンなスタイルではないと思いました。私は自分のアートで日本のモダンスタイルを広めているのです」
「大学在学中に取り組んだ最初の作品では、陶器のパーツを作り、最終的に大学の賞を受賞しました」
「髑髏は私の代表的なモチーフで、生活工芸につながる陶芸の主流とは対照的です。陶磁器の転写技法や釉薬を使い、工芸と美術の境界を超えた作品を制作しています。それらは私の意識の二面性だけでなく、死を否定的に捉え、『今』という一瞬一瞬を実感するためのものです」
「ボトルや器は、生のための器を彩る行為の中で、その反対である死を象徴するドクロが使われています。しかし、それを二元性のモチーフとして捉えることで、日常に寄り添うポップなシンボルになるのです」と付け加えた。
「私が使っているプリント技法は、実は工場でしかできないものなんです。日本の伝統的な転写技術です」
日本文化から最もインスピレーションを受け、日常生活に取り入れているものについて、足立氏は「禅と日本の骨董品」と語った。
足立氏はワールド・アート・ドバイ2024に招待された日本人アーティストの一人で、過去に何度か中東地域を訪れている。「中東地域には何度か行ったことがありますが、ドバイの人は違うなと思いました。いつも私の話を注意深く聞こうとしてくれました」
足立氏は日本の大手企業とのコラボレーションを計画している。ロンドンのレストランにも行く予定だ。また、今年は中国、台湾、アメリカ、イギリスでの展示会も予定している。
アートを学びたい人へのアドバイスとして、足立氏は「インスピレーションを得るために日本の書道から学ぶこと」と語った。