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宮下将太、革新的な日本の陶芸家

2017年からセラミックアートを始めた。(提供)
2017年からセラミックアートを始めた。(提供)
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10 May 2024 03:05:33 GMT9
10 May 2024 03:05:33 GMT9

アミン・アッバス

ドバイ:世界中から集めた0.001gの原料、1℃刻みの焼成など独自の研究で開発した釉薬、3Dデータ技術を駆使したデザインなど、アーティストと工房が共存する特殊な環境「美濃」で可能性を見出す日本人陶芸家、宮下将太。彼は両者の強みを生かした幅広いプロジェクトに取り組んでいる。

アラブニュース・ジャパンの取材に対し、宮下が陶芸を始めたきっかけは陶芸教室に参加したことだという。「陶芸を始めるために、東京から岐阜までヒッチハイクで移動しました」と語り、陶芸家として成功するのは簡単ではなかったと付け加えた。

陶芸を始めたのは2017年。「私のテーマは新しい陶芸のスタイルと文化を創造することです」とアラブニュース・ジャパンに語った。「チーム制作やコラボレーションなど、今までにない陶芸のスタイルを追求しています。最初は食器製品に取り組んでいましたが、だからこそアートや建築に挑戦しているのです」

日本文化から最もインスピレーションを受け、日々の生活に取り入れているものについて、宮下は「ものづくりの姿勢です。見えないところでも妥協しないプロ魂を受け継ぎたい。食事や睡眠にも気を配り、ベストパフォーマンスをキープすることを意識しています」

これまでのキャリアについての苦労は、との質問に宮下は、「今でもチームを作るときに感覚を数値化することが難しく、工場の機械化、労働への抵抗、手先の技術の低下などにより、それを実感するのに2年ほどかかりました」と語った。

宮下翔太は、ワールド・アート・ドバイ2024に招待された日本人アーティストのひとりだ。会場では、親切でフレンドリーな多くの人々と出会い、とても喜んでいた。「ドバイは初めて訪れました。街は清潔でエネルギーに満ち、ホスピタリティも素晴らしい。ぜひ住みたい場所です」と語った。

今後のプロジェクトについて、宮下は「現在、大型物件の新規契約を進めています。新しい設備を導入してレベルアップを図り、若い才能を伸ばせるようなスタジオにしたいと思っています”。

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