


北京:フィリピンは土曜、中国の外では初となる新型ウィルスによる死亡事例を発表した。同国の保健省によると、武漢から訪れていた44歳の中国人男性が熱、咳、喉の痛みを訴えて1月25日に収容されていた。
この男性は重度の肺炎を引き起こし、最後の数日間には「患者は安定し回復の兆しが見えた。だが最後の24時間で容態は悪化し、死亡につながった。」と保健省は述べた。
同じく武漢から訪れて彼に同行していた38歳の女性にも同ウィルスへの感染が確認され、マニラの病院に隔離されたままだ。彼女は、フィリピンで2人目の事例となる。
一方でサウジアラビアは、新型コロナウィルスの発生地である中国の武漢市から10名の学生を避難させた、と国営テレビがサウジ外交官を引用して日曜に報じた。
王国まで生徒を乗せた特別便を中国当局が承認した、と報道は述べたが、この避難がいつ実施されたかには触れなかった。
これら10名の学生が武漢で寮に留まっていたところ、領事館が手を伸ばし彼らのための避難計画を手配した。
なお学生たちは、救急車で特別検疫区域と説明された場所へ送られて15日から20日の間を過ごすことになる、とアル=アラビーヤは日曜に報じた。
彼らは専用飛行機で飛び、キング国際空港のプライベートターミナルへ到着した。飛行中に、コロナウィルス検査のため医療チームが学生たちの唾のサンプルを採取した。
サウディアもまた、同ウィルスの流行を理由に中国広州への往復便を一時見合わせることにした、と日曜に発表している。
オマーンの民間航空局も日曜、マスカットから中国への便を直ちに停止すると発表した。
同ウィルスは、世界中で14,500人以上に感染している。
日曜午前の時点で北京にて確認された事例は以下の通り:
— 中国:本土内で14,380件。さらに、香港で12件とマカオで5件。304名の死亡事例のほとんどは、新種のコロナウィルスが12月に初めて見つかった、湖北省中央部で起こっている。
— タイ:19件
— 日本:20件
— シンガポール:18件
— 韓国:15件
— 台湾:10件
— マレーシア:8件
— オーストラリア:7件
— ドイツ:8件
— アメリカ合衆国:8件
— フランス:6件
— ベトナム:6件
— カナダ:4件
— アラブ首長国連邦:5件
— ロシア:2件
— イタリア:2件
— 英国:2件
— フィリピン:2件
— カンボジア:1件
— フィンランド:1件
— インド:1件
— ネパール:1件
— スリランカ:1件
— スウェーデン:1件
— スペイン:1件
AP