
リヤド:サウジアラビアの外相は16日、スーダンの国軍と即応支援部隊(RSF)のそれぞれのトップと電話会談し、あらゆる軍事衝突を回避するように求めた。
スーダン国軍を率いるアブドゥルファッターフ・ブルハン将軍とRSFのトップであるモハメド・ハムダン・ダガロ将軍との会談において、ファイサル・ビン・ファルハーン王子はスーダンの現状について議論した。そして、国内および国民の安全・安定を保証しながら権力移行の合意に回帰することの重要性を訴えた。
外相はサウジが事態の沈静化を求めていると伝え、スーダンとその国民の利益を守るようなかたちで国益を優先するように求めた。
15日、スーダンの国軍とRSFは首都やその他の地域で激しい戦闘を繰り広げた。これは民政移管の希望を損なうものであり、対立の拡大が懸念される。
ここ数か月、国軍とRSFとの間で緊張が高まっていたが、それが最高潮に達し、今回の衝突となった。緊張状態によって、スーダンで短命に終わった民主政権を復活させるための政党との取り組みに遅れが生じている。スーダンでは、2021年10月の軍事クーデターで民政移管が頓挫した過去がある。
衝突は16日も続き、死者の数は56人に上っている。