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襲撃事件後、レバノンの活動家がさらに銀行を襲うと明言

ベイルートで水曜日、レバノン人のサリ・ハフェズ氏が活動家たちとともにブロム銀行に押し入り、おもちゃの銃を見せて自分の口座から1万3千ドルを引き出した事件で、携帯電話を見るハフェズ氏と、窓に映った男性の顔。(AP)
ベイルートで水曜日、レバノン人のサリ・ハフェズ氏が活動家たちとともにブロム銀行に押し入り、おもちゃの銃を見せて自分の口座から1万3千ドルを引き出した事件で、携帯電話を見るハフェズ氏と、窓に映った男性の顔。(AP)
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16 Sep 2022 07:09:53 GMT9
16 Sep 2022 07:09:53 GMT9
  • 活動家グループはAP通信に対し、別の場所でも男性が銀行から自分の預金を引き出す際に協力したと明かした
  • 「預金者の叫び」のリーダー、アラー・ホルチド氏は、今やレバノンの預金者には、「自分の手で問題を解決する」以外の選択肢がないと語った

ベイルート:レバノンの活動家グループが木曜日、人々が凍結された口座から預金を取り戻せるよう、さらに銀行を襲撃すると明言した。レバノンでは、数年前に始まった経済危機が悪化の一途をたどっている。

「預金者の叫び」団体に所属する活動家たちは水曜日、ベイルートにある銀行の支店にサリ・ハフェズ氏とともに乗り込み、彼女は姉妹の癌の治療費として預金から約1万3千ドルを引き出すことに成功した。

ハフェズ氏は水曜日に、ブロム銀行におもちゃの銃を携行した。付き添った活動家たちはガソリンをまき、預金が引き出せないなら銀行に火を放つと脅した。

活動家グループはAP通信に対し、山岳地帯のアレイ市でも男性が銀行から自分の預金を引き出そうとした際に協力したと明かした。報道では、この男性は弾を抜いた散弾銃を所持していた。

レバノンの銀行では深刻な資金不足のため、2019年以来、外貨の引き出しに厳しい制限を設けており、何百万人もの顧客が口座から資金を引き出せなくなっている。国の経済が悪化し続ける中、人口の約4分の3は貧困層に転落した。

「預金者の叫び」のリーダー、アラー・ホルチド氏は、今やレバノンの預金者には、「自分の手で問題を解決する」以外の選択肢がないとベイルートでの記者会見で語った。

「ブロム銀行は、今回の襲撃は事前に準備された組織的なものだという声明を出しています。もちろんそうです。一体何を考えているのでしょうか」

ホルチド氏は報道陣に、銀行が出したハフェズ氏と活動家を非難する声明に言及して語った。

「そして、私たちはさらに襲撃を計画しています。他にどうしろというのでしょうか。人々の権利は神聖なものです」とホルチド氏はすべての銀行に向けて付け加えた。

「昨日ハフェズ氏が銀行に入ったときに、本当の革命が始まったのです。もう後戻りはできません」と「預金者の叫び」のメンバー、イブラヒム・アブドゥラー氏は会見で話した。「これはすべての銀行に対する革命です」

2019年以降、レバノンの預金者を代理し、そのために抗議活動をするいくつかの団体が誕生し、「預金者の叫び」を含むその一部は預金者が資金を引き出せるよう、銀行を相手に訴訟を起こしている。

水曜日の襲撃の数週間前には、配達ドライバーがベイルートにある銀行の支店に押し入り、10人の人質を取って7時間立てこもり、自分の口座から数万ドルを渡すよう要求する事件が起きたが、多くのレバノン人がこの男性を英雄として称えた。

これらの事件と、自分の手で預金を取り戻そうという動きへの人々の賛同によって、この国の経済危機にあって人々がいかに絶望しているかが明らかになった。この危機で人口の4分の3以上が貧困に陥り、急騰する食費、電気代、ガソリン代を賄うことができなくなっている。

この間、レバノン当局はIMFが承認した経済復興計画に基づいて構造改革を実行し、数十億ドルの貸付金を動かして国の経済を再び甦らせようと苦闘している。

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