リヤド: 日本の有名な寿司店である照寿司が、北九州からはるばるサウジアラビアの首都リヤドに初の海外支店をオープンした。 2023年5月11日にプレオープンし、リヤド通りの人気の新しい高級スポットに位置する。
このレストランについては、著名なコロンビア人とアメリカ人のモデルで、「モダン・ファミリー」の女優ソフィア・ベルガラが出演するビア・リヤドのCMで見たことがあるかもしれない。CMの中では、日本人シェフの渡邉貴義氏に巨大な包丁を突き付けられたベルガラが寿司を受け取り日本語で感謝の言葉を言う。
アラブニュースは、ビア・リヤドで働くシェフの一人、森谷純平氏にインタビューする機会を得た。 森谷氏によると、彼は東京に近い日本最大の湧出量を誇る草津温泉で有名な群馬県の出身で、18歳からそのキャリアをスタートした。
今年30歳になる森谷氏は、技術を習得するのに時間がかかる伝統的な懐石料理を習得するため18歳で上京した。
10年間板前を続けていたが、ある日InstagramのDMで渡邉氏に照寿司で働きたいと応募した。 森谷氏は渡邊貴義氏のもとで2年間働き、その後森谷氏にサウジアラビアで働く打診が来た。
森谷氏が飲食業界に携わってから12年間である。 「母の料理を手伝い、小さなオムレツを作ったのがすべての始まりでした。 オムレツを作った時の母の喜ぶ顔を見ると、とても幸せでした。」 と、森谷氏はアラブニュース・ジャパンに語った。
照寿司はもともと北九州の田園地帯にある戸畑市の小さな町区にあり、3世代に渡って寿司職人が50年の歴史を紡いでいる。 現在、渡邉氏が引き継いだものだ。
渡邉氏が初の海外支店としてサウジアラビアを選んだ理由は、本場の寿司の味をサウジアラビアに広めるという彼のビジョンと使命によるものである。彼がさまざまな国から多くの提案を受けていたのであるが、中東でビジネスを行うのはまれで一期一会であるため、サウジアラビアが彼にとって特に際立ったのだった。
レストランはビア・リヤドのビア・メルカート内にある。ビア・メルカートは高級食品市場のコンセプトであり、スタイリッシュな環境の中で、持ち帰りを自宅で楽しんだり、市場の中で調理したりする、さまざまな特製の食品や職人技を提供している。
リヤドの支店には、北九州出身のsushi baeとも呼ばれる渡邉貴義氏、群馬県出身のJPとも呼ばれる森谷純平氏、東京出身のBBとも呼ばれる北川晴久氏を含む3人の日本人シェフがいる。
サウジアラビアには寿司文化がないので、寿司を食べられる人もいるが、まだ多くの人が寿司を食べることに慣れていない、と森谷氏は語った。 しかし、サウジアラビアは日本文化を受け入れつつあるので、日本の良さを伝え、生魚の美味しさを伝えることで、サウジ人全員が寿司を食べる日を心待ちにしているという。
「照寿司で一番人気があるのはサーモンですが、マグロも非常に人気です。 サウジ人の多くは辛い食べ物が好きなので、柚子胡椒も人気です。」と森谷氏は語った。
「照寿司では、日本の美しい四季(春、夏、秋、冬)と同じように四季に分けて料理を提供しています。季節は日本の良さの一つだと感じています。」 と森谷氏は言った。
日本の四季をテーマにしたメニューなので、季節ごとに食材が変わる。 渡邉氏の好物である大きなクエ(ハタとも呼ばれる)が渡邉氏のソーシャルメディア(TikTok、Instagram)で紹介され、これは一年中提供されている。
「日本食がもっと広まり、素朴な味わいながらとても美味しいという事が理解される事です。 そうすればサウジの人々も日本に観光に来たくなるでしょう。」 と森谷氏はアラブニュース・ジャパンに語った。