• 戦闘が行われる一方、国連特使は主要な関係者との初週の協議が終了したと発表した

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー：過去24時間に中心都市マアリブの郊外でイエメン政府軍とイランの支援を受けるフーシ派による激しい戦闘が発生し、数十人の戦闘員が死傷した。地元軍関係者が13日にアラブニュースに語った。

マアリブ周辺で戦闘が起きる一方、国連のイエメン特使を務めるハンス・グルンドベルグ氏はイエメンの主要な関係者との初週の協議が終了したと発表した。

連合軍の戦闘機による支援を受けたイエメン軍と親政府系部族は13日、戦略的に重要なマアリブ市からフーシ派を遠ざけるため、同市南部の山岳地帯に展開するフーシ派の戦闘員を攻撃した。

匿名のイエメン軍関係者は、「我々はジュバ地区でフーシ派に対する待ち伏せ攻撃を実施した。また、アカダ山脈で進軍に成功した」と述べた。地上での激しい戦闘を受けて連合軍が戦闘機による激しい空爆を実施し、フーシ派の増援部隊と車両に破滅的な打撃を与えた。

この軍関係者は、「連合軍は敵の拠点や軍備に対する精密爆撃を何度も行った」と述べた。

地元メディアの報道によると、フーシ派は11日と12日にマアリブ市郊外のアル・バラク山脈で政府軍に対する攻撃を再開したが、政府軍がフーシ派の前進を阻止し、支配地域の獲得にはほとんど成功しなかった。

戦略的に重要なアル・バラクはマアリブ市に最も近い戦場だ。フーシ派がアル・バラク山脈を掌握すれば、マアリブ市の一部に対する砲撃が可能になる。連合軍は13日、過去24時間にマアリブ県で戦闘機による12回の空爆を実施したと発表した。空爆で多数のフーシ派が死亡し、車両8台が破壊されたという。

フーシ派は1年以上にわたり、イエメンで増大する人道危機への影響に関する地域や国際機関からの警告を拒否し、イエメン北半部における政府の最後の拠点であるマアリブ市を執拗に攻撃している。フーシ派のマアリブへの攻撃により、数千人の戦闘員や民間人が命を奪われた。また、マアリブ県全体で数千人が自宅からの避難を余儀なくされている。

同じ頃、イエメンのアブドラッボ・マンスール・ハーディ大統領は、全土でフーシ派と戦っている部隊に緊急の配慮と財政援助を与えるよう政府に命じた。公式通信社が12日に伝えた。ハーディ大統領はマアリブ市の部隊指揮官らに対し、兵士の給与を期限通りに支払い、報奨金を与え、負傷者を治療し、死亡した兵士の家族の面倒を見るよう指示した。

これとは別に、国連のイエメン特使はヨルダンの首都アンマンで、イエメンの主要な関係者との初週の直接協議が終了したと発表した。

国連特使と関係者による協議は、イエメン戦争終結のための枠組みに取り込む意見、構想、提案に耳を傾ける特使の取り組みの一環として行われた。

国連特使は初週に行われた会合で、国民全体会議の指導者、イエメン改革会議、イエメン社会党、ナセル主義連合人民組織（Nasserist Unionist People’s Organization）の代表と協議を実施した。今週、グルンドベルグ氏はアンマンで南部暫定評議会、包括的ハドラマウト会議（Inclusive Hadramout Conference）、国民全体会議の代表に加え、治安専門家、経済学者、市民社会の指導者と会談する予定となっている。

グルンドベルグ氏の事務所は声明で、「協議の目的は政治、安全保障、経済の各分野における当面の優先事項や長期的な優先事項に関する構想、意見、提案を誠実かつ率直に集めることだと特使は説明した」と述べた。