
リヤド:サウジアラビアの外相は28日、スウェーデンの外相と電話会談し、サウジは聖典コーランを冒涜するあらゆる試みを「完全に拒否」すると改めて表明した。サウジ通信が報じた。
ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、度重なるコーラン焼却事件は「憎悪の扇動や民族間の対話努力の制限」につながるものだとしたうえで、過激主義的な行為をやめさせるための措置を取るようスウェーデンに求めた。
スウェーデンのトビアス・ビルストロム外相は、コーラン焼却の試みを非難・糾弾するとともに、同国は宗教やその聖典を冒涜するあらゆる行為の阻止に努めると強調した。
また、スウェーデン憲法が意見・表現の自由に関して「あからさまに悪用された」ことに「深い遺憾の意」を表明した。
スウェーデンやデンマークではここ数週間、イスラム教徒が多数派の国々の大使館やモスクの前で過激主義者がコーランを燃やす事件が相次いでいる。
サウジアラビア外務省は22日に声明を出し、ヘイト集団による最近の行動を強く非難すると表明した。