
ジェッダ:伝えられるところによると、ウクライナは5日、サウジアラビアでの協議において、広く想定されていた10項目の和平案「平和のフォーミュラ」を提案した。
米国や中国、インドなど40か国の高官がジェッダに集まり、協議を行った。ウクライナおよびその同盟国は、ウクライナでのロシアの戦争を平和的に終わらせるための重要な方針について合意できるような協議にしたいと願っている。
ウクライナ代表団の情報筋がアルアラビヤやアルハダスに語ったところでは、和平案は「いくつかの国が支持」しているという。
2日間の会合は、中心的な西側の支援国以外からも支持を取り付けようというウクライナの外交攻勢の一環。そのためにグローバルサウスの国々に接触し、世界経済に打撃を与えている紛争の解決策を得ようとしている。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキーの大統領府は今週、協議では10項目の和平案について集中的に話し合われると述べた。和平案ではウクライナ領土からのロシア軍の完全撤退を要求している。
ジェッダの協議は、6月に行われたコペンハーゲンでの会合を引き継ぐものだ。コペンハーゲンの会合は非公式とされ、公式の声明は出されなかった。ウクライナの情報筋によると、10項目の和平案は「コペンハーゲンの時よりも多数の支持を得ている」という。
ホワイトハウスの高官によると、ジェイク・サリバン国家安全保障担当大統領補佐官が米政府の代表団を率いてジェッダを訪問するという。
公式のサウジ通信社は4日、協議において、「恒久的な平和につながるような解決策に至るためのサウジアラビアの調停力を発揮する姿勢」に光が当たると述べた。
今年5月、王国はジェッダでのアラブサミットにもゼレンスキー氏を招待した。その際大統領は、ロシアの侵攻の恐ろしさに「目をつぶっている」指導者が一部いると非難していた。
取材協力:ロイター、AFP