
リヤド:インドで開催されたG20デジタル経済大臣会合で、サウジアラビアのアブドゥラー・アルスワハ通信情報技術大臣は、若者と女性のエンパワーメントを通じて同国の競争力を強化し、技術とイノベーションに基づく同国の持続可能な未来を築く上で、サウジビジョン203が中心的な役割を果たすことを強調した。
同氏は、デジタルエコノミーは、将来の雇用と新しいビジネスモデルの創出を通じて、最大の社会的イコライザー(平等をもたらすもの)となり、経済的倍増効果をもたらすと説明。
デジタル分野におけるサウジアラビアの成果について、「情報格差(デジタルデバイド)を解消する先駆的なモデルを世界に提供し、デジタルインフラを人口の99%に普及させることに成功した」と述べた。
さらにサウジアラビアは、オフラインの世界を地上のネットワークに接続するという史上初の試みも行った。
また、人工知能を用いて高度な医療サービスを提供する世界最大のバーチャル病院も設立された。同氏は、若者と女性のエンパワーメントにおけるビジョン2030の取り組みを称賛。同国は近頃、テクノロジー分野における女性の雇用が7%から33%へと記録的な伸びを見せている。この数字はG20やEU諸国の平均を上回る。
加えて、紅海プロジェクトの蓄電施設や、サンゴ礁を保護するための大規模な海洋調査の実施にテクノロジーを活用していることを挙げ、同国の重要なサステナビリティ活動について強調した。
人工知能は今年、世界で約1兆ドル、2030年までに約14兆の富を生み出すと予想されるとアルスワハ大臣は語った。
同氏はG20デジタルエコノミー・ワーキンググループにおける議長国であるインドの尽力と、公共デジタルインフラに関するイニシアチブを称賛し、デジタルエコノミーが直面する課題を克服するという同国の決意を強調した。