ドバイ:日本の漫画家の竹宮惠子氏が、1997年に刊行して反響を呼んだ『エルメスの道』に新たに描き下ろしを加えた。
竹宮氏は、オリジナル版に当時から現在までの物語63ページを新たに加えて再編集した。
同作は、1837年から160年にわたるフランスのブランドの歴史をモチーフに、当時の社長ジャン・ルイ・デュマ氏がエルメスの歴史と価値を人々に伝えていく過程を描いている。
竹宮氏はその物語を取り上げ、コンセプトを漫画化した。
新版では、主に1997年以降の3つのできごとが語られる。1つ目は、建築家レンゾ・ピアノ氏が手がけた2001年竣工の「銀座メゾン」に関するエピソードだ。銀座の街を無数のガラスブロックで照らす「銀座メゾン」の誕生と完成の経緯を描く。
2つ目は、エルメスがスポンサーを務める馬術障害飛越競技大会「ソー・エルメス」の歴史である。
3つ目は、「プティアッシュ」シリーズの誕生秘話である。アトリエで使われなかった素材からインテリア装飾などの空想的なオブジェを制作し、ブランドの持続可能性を追求するスペースだ。
本書は、一部のエルメスブティックにて1,600円(約11米ドル)で販売されている。