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イエメン政府、マアリブ州とシャブワ州でフーシ派が大規模攻撃を行うと警告

2021年3月9日、イエメンのマアリブにあるフーシ派の拠点に対して車載兵器による砲撃を行うイエメン政府の戦闘員。(ロイター)
2021年3月9日、イエメンのマアリブにあるフーシ派の拠点に対して車載兵器による砲撃を行うイエメン政府の戦闘員。(ロイター)
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05 Dec 2023 06:12:00 GMT9
05 Dec 2023 06:12:00 GMT9
  • イエメン政府、マアリブ州とシャブワ州でフーシ派が大規模攻撃を行うと警告
  • イランが後ろ盾のフーシ派が紅海の米海軍艦船を標的にすると表明

サイード・アル・バタティ

アル・ムカッラー:国際的に承認されたイエメン政府は、フーシ派がイエメンの2つの地域で大規模な攻撃を計画しており、和平交渉を頓挫させ、同国を再び混乱に陥れるかもしれないと警告している。

イエメンのムアンマル・アル・エルヤニ情報大臣はイランが後ろ盾のフーシ派に対して、ここ数週間、南部シャブワ州と中部マアリブ州で大規模な軍事動員を行っていると非難した。

そして同氏は、フーシ派が南部、東部、北部からマアリブへの攻撃を計画する一方で、イエメン政府が管理するシュワブ州のバヤン、アイン、オウスレンを含む地域への同時攻撃も計画していると指摘した。

同氏は、こうした攻撃は「和平に向けた努力を損ない、紛争を再燃させ、悪化する人道危機がさらに深刻化する」と指摘した。

国連の仲介による停戦が発表された2022年4月以降、イエメン国内での戦闘はほぼ停止した。

しかしイエメン当局は、フーシ派がマアリブ、シャブワ、タイズに武装組織と軍事装備を集めており、近々状況が悪化するのではないかと懸念している。

フーシ派は今も続くイスラエルによるガザへの攻撃に対する人々の怒りを利用して、イスラエルとの戦闘準備を装って軍事訓練を開始し、政府が支配する町以外で兵士を集めている。

アル・エリアニ氏は国際社会に対し、フーシ派のテロ組織認定、フーシ派指導者への罰則適用や資産の凍結、渡航禁止、そしてフーシ派の収入源の制限を強く求めた。

同氏はXへ次のように投稿した。「国際社会、国連、国連の特使は、フーシ派武装勢力が対立緩和への努力を無視していることを裏付ける、こうしたエスカレートする措置に対し、明確に非難するよう求められている」

この警告が行われたのは、イエメンの政府軍が、政府が支配するマアリブ南部地域への襲撃を阻止し、同軍が3日、フーシ派数名を死傷させたことを明らかにした後だった。

フーシ派は3日、紅海などのイエメン西海岸近くで政府軍との戦闘で死亡した、さまざまな軍階級の幹部15人のためのサヌアでの葬送行進を計画した。

フーシ派はまた、紅海を航行する商業船に対してドローンとミサイルによる攻撃を開始した翌日には、紅海の米海軍艦船を標的にすると脅迫した。

最高政治評議会のメンバー、ムハンマド・アリ・アル・フーシ氏は、米国が攻撃に応戦すると表明していることについて、米国には紅海に艦船を配備する「権利はない」と述べた。

アル・フーシ氏は次のようにXに投稿した。「アメリカは紅海において、応戦する権利を持たない」

米政府は4日、フーシ派が紅海の国際水域を航行する商業船に対してミサイルとドローンを4回発射したことを受け、フーシ派による船舶への攻撃に対する対応についてパートナー国や同盟国と協議することになると発表した。

米中央軍は次のようにXに投稿した。「このような攻撃は、国際通商と国際海洋安全保障に対する直接の脅威となる」

「このような攻撃は、世界の複数国の乗組員の生命を危険にさらしている」

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