マナール・エルバス

ドバイ：日本の声優、堀川りょうがアラブ首長国連邦（UAE）で初の交流会を開催し、ドラゴンボールZのベジータ役やアラブ世界への影響などについて、アラブニュース・ジャパンに語った。

1958年生まれの堀川は、大阪出身の日本の声優である。1984年のアニメ、「夢戦士ウイングマン」で声優のキャリアをスタートさせた。

ベジータ役のほか、名探偵コナンの服部平次、大乱闘スマッシュブラザーズのキャプテンファルコンの声も担当している。

UAEを初めて訪れた堀川は、リラックスしていると語り、ドバイは「ファッショナブル」で「美しい」と述べた。家族の絆など、日本とGCC諸国には多くの共通点があると感じるとも語った。

最も印象に残っている役を尋ねられると、堀川は、どの役も大好きだと答えた。「演じるキャラクターが大好きでなければ、声優は務まらないと思います。実際、どのキャラクターも全部大好きです」。

堀川は、アラブ世界に大きな衝撃を与えたアニメ、「ドラゴンボールZ」の声優として特によく知られている。アラブニュース・ジャパンの調査によると、16歳から24歳の人々の59％がこの有名なアニメを見て育ったという。

ベジータの声優である堀川は、このアニメがアラブ諸国で大きな共感を呼ぶのは、人々が自分自身をキャラクターに重ね合わせるからだと考えている。「戦わねばならない男のロマンです。最後には、私（が演じるキャラクター）は思いやりをもって他者と接します」と彼は言う。

堀川は、オーディションを経ずに直接ベジータ役のオファーを受けて、驚いたという。「私のキャラクターはすぐに死んでしまうのだろうと思っていました」と語った。

声優業に加え、堀川は音楽活動も行っている。昨年4月には芸能活動60周年を記念し、シングル「BELOVED BLUE」をリリースした。

「声優業と歌には共通点が多いと思います。気持ちを表現する手段なのです」と堀川は言う。

「次の役を楽しみに待っていてください。ぜひ見ていただきたいです」と、ファンにメッセージを送った。

堀川は、タイムズスクエアセンターの新店舗オープンを記念して、SpeedyComicsで交流会を開催した。

堀川のドバイでの初の交流会には、UAE日本総領事館関係者をはじめ、多くの名だたるゲストが出席した。

日本総領事館の木村太郎経済班長はアラブニュース・ジャパンの取材に応じ、「日本領事館として、漫画やアニメなどの日本文化の普及に努めたいと考えていますから、本日のイベントに参加できて光栄です」と、興奮気味に語った。