


忠犬ハチ公の誕生100年を記念し、東京・渋谷駅前のハチ公像を部屋の中にいるかのように飾り付けたアート作品が12日、ハチ公前広場に突如出現し、通り掛かる人たちの目を楽しませた。
実行委員会が渋谷区などと共催する「第15回渋谷芸術祭2023」の一環で、テーマは「ハチ公の部屋」。街のモニュメントを取り込んで部屋を建設するなど世界各地で同様のプロジェクトを手掛けてきたアーティストの西野達さん(63)が同日朝に完成させた。
披露はこの日限りで、西野さんは「日本でアートをするとしたら、なじみのあるハチ公をやりたかった」とうれしそうに話した。また、2代目ハチ公像を制作した彫刻家安藤士さんの長女淳子さんも訪れ、「直接見ることができて感無量」と笑顔を見せた。
ハチ公像の前を通り掛かった男性(19)は「なんだこれは」と驚いた様子。装飾された像をまじまじと見詰めていた。
時事通信