アブダビ:地域最大のポップカルチャー・フェスティバルである中東フィルム&コミコン(MEFCC)は、11日に第12回目の開催を終え、来年の第13回は2025年4月18日~20日にアブダビで開催される予定となっている。
この待望のポップカルチャー・イベントはアブダビ文化観光局の協力の下開催され、週末にポップカルチャー、漫画、コスプレなどを楽しもうと数千人がアブダビ国立展示場に集結、昨年の動員記録を塗り替えた。
参加有名人には、「ガンダム」、「ドラゴンボールZ」、「BLEACH」などでキャラクターを演じた古谷徹や速水奨といった日本の人気声優も。
また、テレビゲーム「The Last of Us」シリーズで主人公の男性を演じた有名声優トロイ・ベイカーや、ネットフリックス版ドラマ「ONE PIECE」のスター、イニャキ・ゴドイとタズ・スカイラーも顔をそろえた。
最終日には、「キャプテン翼」(アラブ世界では『キャプテン・マジッド』)の作者である高橋陽一氏が登場し、ファン交流会やパネルに参加した。
「フェスティバル・プラザ」エリアでは、UAEを拠点に活動するグループ「HRZN」や「Tidal Idols」によるダンスパフォーマンスなど、複数のライブパフォーマンスが行われた。また、毎年恒例のコスプレコンテストも開催された。
さらに、今年のMEFCCでは「日本村」エリアを設け、アニメソングの紹介や伝統芸術の展示など、日本の伝統的側面と現代的側面を一堂に披露した。
今年のMEFCCでもう一つの新たな目玉だったのはコレクターズ・ギャラリーで、サイン入りの小道具、フィギュア、鑑定済みコミック本などのレアアイテムの展示に、熱心なファンが集まった。
MEFCCのショー・ディレクターであるロイ・ピニェイロ氏は、「熱心なファン、出展者、パートナーといった我々の愛するコミュニティーに、再び盛大なMEFCCをお届けできたことを誇りに思います。ポップカルチャーの全領域をカバーする幅広いプログラムと、魅力的なアトラクションや体験の融合により、MEFCC 2024はまさに他に類を見ないイベントとなりました」と語る。
「多くのパートナー、出展者、そしてMEFCCの中心である情熱的なファン・コミュニティのかけがえのないサポートがなければ、この快挙は成し遂げられなかったでしょう。今回の成功に深い感謝の念を抱きつつも、我々はすでに未来を見据えており、2025年に再び皆様をお迎えするのが待ちきれません」と、同氏は付け加えた。