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村上春樹氏、東京の文学イベントで、新作短篇小説を発表

「10日ほど前にできたばかりです」と村上氏は聴衆に述べた。(AFP)
「10日ほど前にできたばかりです」と村上氏は聴衆に述べた。(AFP)
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02 Mar 2024 11:03:02 GMT9
02 Mar 2024 11:03:02 GMT9

東京:幸運なわずか1100人が、日本のベストセラー作家、村上春樹氏自身による未発表の短編小説『夏帆』の朗読に耳を傾けた。

2024年3月1日、村上春樹氏と川上未映子氏による「春のみみずく朗読会」と呼ばれる金曜夜の朗読会が、村上氏の母校である東京の早稲田大国際文学館への募金イベントとして開催された。

「10日ほど前にできたばかりです」と村上氏は聴衆に説明し、このイベントのために書き下ろしたと付け加えた。村上氏の短編小説は『一人称単数』以来、3年以上ぶりとなる。村上氏の数多くの作品には、エッセイやノンフィクション、翻訳作品などがある。

ダークなジャケットにジーンズ、スニーカーといったラフな格好で登場した村上氏は、朗読のために作品を書くことは難しいと語った。

「朗読のために新しい作品を書くのは実はとても大変です」と述べ「朗読に向いた内容と文体でなければならないし、比較的短くなければなりません」と語った。この話はまだ長すぎると言い、早稲田大学でのイベントでは2部にわけて朗読された。

イベントに参加した取材陣は、小説の内容を報道することは許可されず、作品名のみが許された。

現在75歳、世界で最も人気があり最も高く評価される作家の一人である村上氏は、東京でジャズバーを経営しながら執筆を始めて4年後の1979年に『風の歌を聴け』でデビュー。1987年に発表した恋愛小説『ノルウェイの森』は初のベストセラーとなり、若き文壇のスターとしての地位を確立した。最新のベストセラー長編小説『街とその不確かな壁』は2023年に日本で発売され、英語版の発売が待たれている。

村上春樹氏、また小説家になる数年前からの長年の村上ファンであるという川上未映子氏にとって、今回の「みみずく朗読会」は2度目となる。2人は2019年の朗読会では交互に朗読し、村上氏は後に出版された短編集『一人称単数』に収められている『品川猿の告白』を披露した。

2020年に英語版が発売されたベストセラー『乳と卵』で知られる川上未映子氏は、金曜のイベントで新作短編小説『わたしたちのドア』を朗読した。

川上氏は2007年に詩人としてデビューし、処女小説である『わたくし率 イン 歯ー、または世界』を発表。小説『ヘヴン』は2022年の国際ブッカー賞の最終候補に残った。

AP

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