東京:日本のアニメファンは、「ドラゴンボール」の生みの親が亡くなったと発表された翌日に、日本で最も愛されているアニメのヒロインの声優が亡くなったことにショックを受けた。
長寿アニメシリーズ「ちびまる子ちゃん」の、のんきで時にトラブルメーカーの少女役の声で知られる声優のタラコさんが、病気のため亡くなったと所属タレント事務所が土曜日に発表した。享年63歳。
「タラコは2024年3月4日に亡くなりました。彼女は今年の初めから病気と闘いながら仕事をしていましたが、容態が急に悪化しました」とトルバドゥール・ムジーク・オフィスは声明で述べた。
「ちびまる子ちゃん」は、日本の郊外を舞台に、優しい心とのんびりした性格で幅広い世代に愛される小学生まる子のコミカルな日常を描いた作品。
主人公のタラコさんの元気な声は、この34年間、毎週末の夕飯時に日本の家庭をなごませてきた。
「ドラゴンボール」の作者である鳥山明氏が68歳で亡くなった翌日だった。
「鳥山明氏の訃報に続き、今度はタラコさんの訃報。頼むよ、この悲劇的なニュースの連続に頭がついていかないよ」と、あるユーザーはソーシャルメディア・X(旧ツイッター)に書き込んだ。
実際、鳥山氏の死は世界中から悲しみの声を呼び起こした。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、Xで「鳥山明と彼とともに育った何百万ものファンに捧ぐ」と述べ、鳥山氏の直筆サインが入った『ドラゴンボール』のキャラクターのイラストの額縁の写真を投稿した。
ブラジルのジェラルド・アルクミン副大統領も鳥山氏に感謝し、彼の作品を「仲間意識と忠誠心という価値観で何世代にもわたって楽しまれてきた遺産」と呼んだ。
「ちびまる子ちゃん」は、まる子のモデルである故さくらももこ氏の漫画から始まり、1990年にアニメ化された。
このシリーズを運営するフジテレビは声明で、「誰からも愛された屈託のないまる子を心から演じてくれたタラコさんに、深い哀悼の意を捧げます」と述べた。
タラコさんの葬儀は近親者のみで執り行われ、後日、一般参列者によるお別れの会が行われる予定だという。
AFP