アミン・アッバス

ドバイ：「ジャパン・イン・アラビア」はアラブ首長国連邦（UAE）を拠点とするコミュニティで、地元住民や在住者が中東で日本文化を探求する手助けをしている。

日系カナダ人4世として育った「ジャパン・イン・アラビア」の創設者、ジェイソン・イシダさんは、アラブニュース・ジャパンの取材に応じ、高校時代に日本を旅行したことがきっかけで日本の伝統に触れ始めたと語った。

「日本語での基本的な挨拶がうまくできず、もっと学びたいと強く思いました。大学卒業後、英語を教えるために福島に移り住み、日本語と日本文化について学びました。日本に対する尊敬と魅力のレベルは高まり続け、日本文化を世界に伝えることが私の使命となりました」

「自然が本当に素晴らしく、現地の人たちはみんな歓迎してくれました。小さな都市で生活することで、より有意義で永続的な人間関係を築くことができたと思います。またより本格的でリアルな文化体験をもつことができました。UAEに移住したとき、再び日本文化に触れたいと思いましたが、私が切望していたような本物の日本文化に触れる機会に触れるのは困難でした。そこで、友人からのアドバイスとサポートを得て、「ジャパン・イン・アラビア」が誕生したのです」

イシダさんは、教師として働くために2016年にラス・アル・カイマに移住した。その後、ドバイに移り住んだ。「ここが大好きです。(UAEは）日本と似ているところがたくさんあります」とアラブニュース・ジャパンに語った。「日本と同じように、一度UAEの人々の信頼を得ると、家族のように扱ってくれます」

同氏は、日本文化に多くの刺激を受けており、それを日常生活に取り入れようとしていると語った。「私の人生観を大きく変えた日本の文化は、他人に対する気遣いと思いやりです。例えば電車ではたくさんの人が寝ていますが、その人たちを尊重するためにとても静かです。自然災害に直面したときでさえ、日本人の寛大さと誠実さは、私が賞賛し、見習いたいと思っているものです」と語ってくれた。

これまでのところ、メンバーからは好意的な評価を受けているという。「日本文化に興味はあるけれど、何から始めたらいいのかわからないという人は多いと思います。私たちはフィードバックに耳を傾け、多様なニーズに対応できるよう、最善を尽くしています」とイシダさんは語った。

「ジャパン・イン・アラビア」をUAEの他の文化協会と区別する点について、同氏は、言語を学んだり、芸術を深く掘り下げたりすることを通じて、本当の日本文化体験ができることがコミュニティの目的であると語った。

「長年日本に住み、教育分野で働く日系カナダ人として、こういった体験を、より有意義で魅力的なものにするためのお手伝いができる、ユニークな立場にいます」と彼は続けた。

同協会は定期的にイベントやワークショップ、また無料の日本語交流会を毎週開催している。今後予定されているイベントはインスタグラムで確認できる。