
サンフランシスコ: ソニーは月曜日、3月に退任したジム・ライアン氏の後任として、2人のベテラン経営幹部が同社の強力なゲーム部門のCEOに就任すると発表した。
ヘルメン・ハルスト氏と西野秀明氏は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)グループ会長の十時裕樹氏の直属となる。
業界のオブザーバーは、ソニーの一部門のリーダーを分割するのは通常のやり方ではないと指摘した。
ハルスト氏は、プレイステーションの開発者を含み、プレイステーションブランドのテレビや映画への展開を担当する、新たにスタジオ・ビジネス・グループのCEOに就任する。
西野氏は、ゲーム機のハードウェア、テクノロジー、アクセサリーを含むプラットフォームビジネスグループを率いる。また、大手パブリッシャーやインディーズスタジオとの関係も担当する。
ライアン氏は1994年にSIEに入社し、数々の要職を歴任した後、2019年から同部門を率いており、プレイステーション5をこれまでで最も成功したゲーム機に押し上げたと評価されている。
2020年の発売後、プレイステーション5の生産は当初、コロナウイルスのパンデミックによる世界的な半導体不足に見舞われた。
その後、プレイステーションは急速に地歩を固めたが、ハイテク業界が相次いで人員削減に見舞われる中、同社は2月に一斉解雇を発表した。
プレイステーション5は、ニンテンドースイッチとの厳しい競争にも直面しており、マイクロソフトが「コール・オブ・デューティ」メーカーのアクティビジョン・ブリザードを買収したことで、マイクロソフトのXboxとのライバル関係も厳しくなる可能性がある。
ライアン氏は、マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの巨額買収を阻止するため、失敗したソニーの戦いの先頭に立っていた。
ライアン氏率いるソニーは、ゲームスタジオの買収に多額の資金を投じた。2022年には、「Halo」と「Destiny」のメーカーであるバンジーを36億ドルで買収した。
ソニーはまた、「フォートナイト」のメーカーであるエピック・ゲームズ(Epic Games)にも投資し、「エルデン・リング」や「ダークソウル」を手掛ける日本のフロム・ソフトウェア(FromSoftware)の株式を取得した。
AFP