コンピューターゲームで競い合う「eスポーツ」について、10~30代の若い世代は4割以上が「将来オリンピック競技に加わると思う」と考えていることが、時事通信が実施した「健康とスポーツに関する世論調査」で分かった。
eスポーツは年齢や体力に関係なく参加できる上、体に障害があっても健常者と一緒に競技ができるため、ゲーム好きな若い世代以外からも注目されている。
eスポーツについて、「一般的なスポーツ競技として普及するか」と聞くと、「普及する」は48.0%。「しない」は19.6%だった。「普及する」を年齢別に見ると、18~29歳は71.4%が「普及する」と回答。一方、70歳以上は23.6%にとどまった。
またeスポーツとの関わりについて、「大会をライブ配信で見たことがある」は全体では7.7%だったが、18~29歳は22.2%、30代も20.5%と若い世代を中心に高かった。
今回、パリオリンピックに合わせて、eスポーツが将来五輪競技に加わると思うかも聞いたところ、「加わる」は33.9%、「加わらない」が30.8%、「分からない」が35.2%だった。「加わる」を年齢別に見ると、18~29歳が43.7%、30代も42.5%と高かった。
国際オリンピック委員会(IOC)は7月、eスポーツの国際大会「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」の新設を承認。第1回大会が2025年にサウジアラビアで開催される。
調査は7月5~8日、18歳以上の男女2000人を対象に面接方式で行い、有効回収率は58.4%。
時事通信