リヤド:リヤドでこのほど開催されたジャパン・フェスティバルには数千人が集まり、ビジネスマン、抹茶愛好家、アニメファン、自動車愛好家らを魅了した。
日本大使館、日本貿易振興機構(ジェトロ)、リヤド日本人会が共同で主催したこのフェスティバルは、サウジアラビアの首都の文化宮殿で開催され、2日間で約8000人の来場者を迎えた。
JETROの広報担当者はアラブニュースに、少なからぬ日本人がサウジアラビアの将来性に注目していると語った。
「日本にとって、サウジアラビアは2つの理由から最も重要な貿易相手国のひとつです。ひとつは、サウジアラビアが日本への最大の原油輸出国であること、もうひとつは、サウジアラビアが日本の技術、特に輸送機器を高く評価していることです」と広報担当者は述べた。
日本とサウジアラビアの輸出について、ジェトロの広報担当者は、2023年のサウジアラビアへの日本の輸出総額は前年比25.2%増の63.6億ドルに上ると指摘した。
このうち輸送機器は輸出総額の70.2%を占めた。自動車は31.3%増の42.5億ドルで、乗用車が32.8%増、バス/トラックが24.2%増となった。
輸入は前年比19.2%減の347.8億ドルとなった。輸入総額の95.7%を占める原油および原油輸入は、原油価格の下落と減産により、17.9%減の333億ドルとなった。2023年には、サウジアラビアからの原油輸入が日本全体の40.4%を占める。
三菱やトヨタといった主要自動車ブランドのほか、テクノロジー、ビューティー、アート、レクリエーションなどのブランドも出展した。
商社の伊藤忠商事や、子供向け教育ネットワークのKUMONも、このイベントに参加した有名ブランドのひとつだ。
ステージ・パフォーマンスでは、リヤド日本人学校の生徒による太鼓の演奏、武道のデモンストレーション、茶道、傘のジャグリング、ライブ・ペインティング、伝統的な歌やアニメの人気曲の演奏など、数多くの日本文化が披露された。
来場者は、日本の観光について学んだり、伝統的なおもちゃで遊んだり、折り紙を学んだり、日本の着物や浴衣を試着したりすることができた。
また、来場者は、日本の書道、工芸品のワークショップを楽しんだ。
ブースエリアでは、最先端技術を駆使した日本の工業製品や、主要ブランドの日本車が展示された。
11月23日には、第15回日本語スピーチコンテストがサウジアラビア王国教育省と日本大使館の共催で開催された。
コンテストでは31名の参加者が日本語でスピーチを行った。森野泰成駐サウジアラビア王国特命全権大使は、日本語学習者がサウジアラビアと日本の友好と協力をさらに深める架け橋となることを期待すると述べた。
また、教育省のハナン・カドル・アリ・アルザハラニ学生活動担当スーパーバイザーは挨拶の中で、このイベントの開催に感謝の意を表した。
参加者全員が熱心に学んだ成果を発揮した。
上級で金賞を受賞したムハンマド・ラシャドさんは、2025年大阪万博のサウジアラビア館でサウジアラビアの魅力をアピールするためにサウジアラビア人が果たす役割について日本語でスピーチした。
一方、初級で金賞を受賞したダナ・アルカルニさんは、日本語学習の経験について語った。