リヤド:ディルイーヤ・アート・フューチャーズ(Diriyah Art Futures)は、同地域の新しいメディア・アートの拠点として、初となる展覧会「Art Must Be Artificial」として 2月15日まで開催される。
パリの国立グラン・パレ美術館でディレクターを務めたジェローム・ヌートル氏のキュレーションによるこの展覧会では、1960年代から現代までのコンピューター・アートの歴史を探求する30人以上の国際的・地域的アーティストの作品が展示される。
ディルイーヤ・アート・フューチャーズのディレクター、ヘイサム・ナワール氏はアラブニュースに対し、このアートハブは「サウジアラビアをこうした新興分野における交流と言説の世界的な中心地へと変貌させている」と語った。
展示にはサウジアラビアのアーティスト、ルルワフ・アル・ホムード、ムハナド・ショノ、ナーセル・アル・シェミムリーの作品が含まれ、サウジアラビアがニューメディアやデジタルアートが急成長していることを紹介している。
国際的なアーティストとしては、フリーダー・ネイク(ドイツ)、ヴェラ・モルナール(ハンガリー/フランス)、レフィク・アナドル(トルコ)、池田亮司(日本)といった現代の革新者たちが挙げられる。
「異なる地域、時代、媒体の作品を並べることで、ニューメディア・アートの計り知れない力をこの地域に紹介し、その驚くべき深みと可能性に光を当てることを目的としています」とナワル氏は語った。
また、この展覧会は「この地域が必要としている視点をこの話題に提供し、作品を新しい方法で体験し、理解し、認識することを可能にする」と付け加えた。
サウジアラビアの文脈におけるニューメディア・アートの探求について、ハブのディレクターはこう付け加えた。”興味深いことに、「アルゴリズム」という言葉はイスラム世界に由来しており、この展覧会は、現在劇的な変化を経験している、非常に若く技術的リテラシーの高い人口を持つ国であるサウジアラビアと、これらのテーマとの関連性について、鑑賞者に考察を促すものである。」
ハブのオープンと同時に、フランスの国立現代芸術スタジオ、ル・フレノワとの共同開発による「エマージング・ニューメディア・アーティスト・プログラム」も開始される。
このプログラムは1年間で、新進アーティストに先進的な機材、指導、革新的な学際的作品を創作するための資金を提供する。
ディルイーヤ・アート・フューチャーズは、多様なバックグラウンドを持ち、世界各国から集まり、幅広いメディアを代表する新進アーティストを選んだとナワル氏は言う。
「私たちは、世界的なアーティストの指導の下で、1年間のプログラムからベネフィットを得ることができる、すでに際立った作品を制作しているアーティストと仕事をしたかったのです」
さらにハブは、来年2月から4月まで実施される「マズラア・メディア・アート・レジデンシー」を発表した。この3ヶ月のプログラムでは、自然、テクノロジー、社会の関係を反映した作品を制作するために、ハブのリソースに関わる実績のあるアーティストや学者を招聘する。
文化省の顧問であるモナ・カジンダル氏は、このハブが「多様な視点と創造的表現が出会い、対話し、花開くための空間-障壁を取り払い、人類をつなぐ芸術の力を実証する-」を創造していると述べた。
「DAFは、サウジアラビアの文化交流と国際協力の促進へのコミットメントを体現するものであり、同時に共通の学習、革新、相互理解の機会を創出するものです」とカジンダル氏は付け加えた。
「これらの原則の受け入れを通じて、私たちは地域の遺産を称えるだけでなく、よりつながりのある創造的な未来の形成における文化の役割について、世界的な対話に貢献することを目指しています」
サウジアラビアの美術館委員会がディルイーヤ社と共同で開発したディルイーヤ・アート・フューチャーズは、アート、テクノロジー、イノベーションにおける地域の声と先駆的な実践を統合することで、世界のニューメディアとデジタルアートの展望に貢献する。
ディルイーヤ・アート・フューチャーズの立ち上げは、イノベーションを推進し、グローバルなコラボレーションを推進し、サウジをグローバルな創造経済のリーダーとして位置づけるというサウジ・ビジョン2030のコミットメントに沿ったものである。