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バシル氏、ハリリ氏に政権樹立の役目を辞退するよう求める

レバノンの政治家で自由愛国運動の党首であるゲブラン・バシル氏は、新首相に指名されたサード・ハリリ氏がすべての閣僚を選ぶことを主張する限り、同氏の党は内閣に参加しないと述べた。(資料/ロイター通信)
レバノンの政治家で自由愛国運動の党首であるゲブラン・バシル氏は、新首相に指名されたサード・ハリリ氏がすべての閣僚を選ぶことを主張する限り、同氏の党は内閣に参加しないと述べた。(資料/ロイター通信)
レバノンの政治家で自由愛国運動の党首であるゲブラン・バシル氏は、新首相に指名されたサード・ハリリ氏がすべての閣僚を選ぶことを主張する限り、同氏の党は内閣に参加しないと述べた。(資料/ロイター通信)
レバノンの政治家で自由愛国運動の党首であるゲブラン・バシル氏は、新首相に指名されたサード・ハリリ氏がすべての閣僚を選ぶことを主張する限り、同氏の党は内閣に参加しないと述べた。(資料/ロイター通信)
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11 Jan 2021 06:01:18 GMT9
11 Jan 2021 06:01:18 GMT9
  • サード・ハリリ氏の未来運動がバシル氏の「人種差別的・宗派的基準」を強く非難
  • バシル氏「我々はハリリ氏1人にレバノンの改革を任せているわけではない」

Najia Houssari 

ベイルート:自由愛国運動(FPM)のゲブラン・バシル党首は日曜日、サード・ハリリ氏の国を改革する能力は信頼されていないと主張して、新首相に指名されたハリリ氏を攻撃した。

同氏は演説中に支持者のグループに対して、「我々はサード・ハリリ氏1人に改革の実行を任せているわけではない。我々は、(現在の)経済・金融政策の責任はハリリ氏の政治的手法にあると考えている。同じ人々を使う同じ人物をどうやって信頼することができるのか。ハリリ氏は彼らの交代を全く受け入れないだろう。ハリリ氏は私たちが何も考えずにハリリ氏に国を引き渡すことを望んでいるのだろうか」と語った。

ハリリ氏に近い関係者は、「これはハリリ氏が10月から担っている任務を辞退するようハリリ氏を誘導する試みだ」とアラブニュースに語った。

バシル氏の声明は、FPMが支持するミシェル・アウン大統領とハリリ氏の政争の解決策を探ろうとしているマロン派のベチャラ・アル・ライ総主教が説教を行った数時間後に発表された。

アル・ライ氏は説教の中で、「政府を樹立する責任者にとって、子どもに食べ物を与えられない母親の叫び声や、家族を養うための仕事を見つけられない父親の痛みよりも、大臣職やポストの割り当て、そして閣僚の指名の方が重要なのだろうか」と述べた。

同氏はさらに、「先週木曜日に私が大統領を訪問した際、改革の任務を引き受け、政治的、経済的、金融的、そして社会的危機を解決するための入り口となる非政治的危機対応政府の樹立を加速させる必要性を2人で確認した。レバノンを救い、国家機関が機能する国を復活させるためならば内外の障害はなくならないのか。なぜ、この救済を国家間の駆け引きや党派間の対立と結びつけることにこだわるのか」と付け加えた。

アル・ライ氏は、大統領とハリリ氏に対し、「1対1の和解会談を開き、その中で、彼らの最も重要な責務に必要とされる信頼を取り戻すように」と新たに呼びかけ、「憲法の文言と精神に沿った政府を発表せずに会談を終わらせてはならない。国家がほぼ完全に崩壊しつつある中で、誰がどの大臣職に就くかや、ポストの割り当てについて意見が合わないことは恥ずべきことであり、この自滅行為が誰のためのものかはわからない」と付け加えた。

バシル氏はまた、中央銀行だけでなく、すべての国家機関を対象としたフォレンジック監査を望んでいる国会議長のナビーフ・ベッリ氏を暗に批判した。

バシル氏は「彼らは、我々が石を投げられないように石を大きくしている。そもそも国家機関や基金、会議は誰の管理下にあるのか。そして、それらから略奪したのは誰なのか。彼らが発電機、ディーゼル、そして燃料を牛耳るマフィアである時に、電力関係の資料を監査すると脅している。我々に関して言えば、汚職に関連した金は一銭も見つかることはないだろう」と述べた。

バシル氏は、政府の樹立を妨害しているという政敵からの非難を「冗談であり、ばかげている」と表現した。

FPMの党首であるバシル氏はまた、ラフィク・ハリリ氏の前政権を、「改革を実施し、フォレンジック監査を行い、汚職と戦い、送金された資金を返還し、略奪された資金を回収し、そして政治家や国家公務員の口座を公開する政府を彼らが望んでいるとあなたは信じるだろうか。彼らが望んでいるのは、2005年以前のように、金融、経済、安全保障、そして司法に対する彼らの支配を取り戻す政府だ」と言って批判した。

家族を養うための仕事を見つけられない父親の痛みよりも、大臣職やポストの割り当て、そして閣僚の指名の方が重要なのだろうか。

マロン派のベチャラ・アル・ライ司祭

同氏は、「彼らは2005年以前に行ったように、我々を追放したいと思っている。我々に対する非難と嘘について今まで沈黙を守ってきたが、もう十分だ」と付け加えた。

バシル氏は、政府においてキリスト教徒の閣僚をハリリ氏が指名することを拒否した。同氏は、「我々は二流市民なのか」と述べ、「憲法には、共和国の大統領が首相と合意の上で政令を発布することが規定されており、新首相に指名された人物が全閣僚の名簿を大統領に提出して承認を得るのではない」と付け加えた。

バシル氏は、同氏の自由愛国運動は「次の政府でパートナーになることを望んでいない」と述べ、「我々が政府の構成と政策に納得し、政府が憲法、宗派の権限分配協定、そして選挙制度の原則を尊重するならば、政府に信頼を寄せるだろう」と付け加えた。

同氏はまた、「ベイルート首脳会議でアブドラ国王が提案したイニシアチブに沿った正義と権利回復に基づくものであることを条件」に、イスラエルとの和平を支持した。

未来運動はバシル氏の演説に対して、「政府は準備ができており、バシル氏の宗派的・人種差別的な基準ではなく、フランスのイニシアチブに従って必要な改革を実行する使命を持った政府になるために、大統領の承認を待っている」と強調した。

未来運動は、「政治的論争は、新型コロナウイルス感染症のワクチンを生み出したり、経済を回復させたり、ベイルートを再建したり、港の爆発で被害を受けた人々に補償を提供したりすることはできないだろう」と述べた。

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