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KAPSARCが東京でのIAEE会議に参加、 出席者をリヤドでの次回大会に招待

KAPSARCの研究員が行った議論や発表のテーマは上記以外に、化石燃料が将来担う役割、脱炭素化のリスクとチャンス、再生可能エネルギー、エネルギー経済などである。(提供)
KAPSARCの研究員が行った議論や発表のテーマは上記以外に、化石燃料が将来担う役割、脱炭素化のリスクとチャンス、再生可能エネルギー、エネルギー経済などである。(提供)
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09 Aug 2022 03:08:43 GMT9
09 Aug 2022 03:08:43 GMT9
  • KAPSARCの専門家たちは、3つの総会と11の同時セッションで発言し、現在の世界的なエネルギーと環境をめぐる問題に関して知見を共有した

アラブニュース

東京:サウジアラビアのエネルギー、経済、サステナビリティを研究するシンクタンク、キング・アブドゥラー石油調査研究センター(KAPSARC)の代表団が、東京で開かれた第43回国際エネルギー経済協会(IAEE)の会議に参加した。

今大会は「エネルギーの未来の地図、未知の領域の航海」をテーマに、7月31日から8月4日までの日程で行われ、600人以上が参加した。

KAPSARCの専門家たちは、3つの総会と11の同時セッションで発言し、現在の世界的なエネルギーと環境をめぐる問題や、未来のエネルギー政策を構築し、気候変動対策を促すような解決策を見いだす方法に関して、知見を共有した。

KAPSARCの研究員が行った議論や発表のテーマは上記以外に、化石燃料が将来担う役割、脱炭素化のリスクとチャンス、再生可能エネルギー、エネルギー経済、電力市場、輸送の問題、そして原油市場の安定化などである。

全員参加のセッション「気候変動と脱炭素化の課題:リスクとチャンス」では、KAPSARCの研究員であるヌーラ・マンスーリ博士が以下のように発言した。「今日、私たちはサーキュラー・カーボン・エコノミーという形での脱炭素化のチャンスを手にしています。サーキュラー・カーボン・エコノミーとは、すべての選択肢を評価し、大気中の炭素の蓄積を減らすあらゆる努力を奨励する新しい枠組みのことです」

KAPSARCの石油・ガス市場の専門家、ハミド・アル・サドゥーン氏は、将来起こりうるエネルギーの需要と供給の落差を埋めるために、炭化水素産業にもっと多くの投資が必要だと説明した。

「おそらく、炭化水素はこれからも必要とされるでしょう。開発途上国は需要の大部分を占めるだけでなく、市民の生活水準を上げて経済を発展させるために、炭化水素を必要とするからです。先進国と同等になるためには、必然的により多くの化石燃料を使うことになるのです」と彼は述べた。

日本のシンクタンク、日本エネルギー経済研究所の理事長兼CEO、寺澤達也氏は次のように付け加えた。「私たちはエネルギー価格の高騰によりよく対処し、エネルギーの安全保障を高めるために、エネルギーをめぐる難題にしっかりと向き合わなければなりません。同時に、長期的目標であるカーボン・ニュートラルを実現し、持続可能なエネルギーのために必要なサプライチェーンを発展させなければなりません」

KAPSARCの所長であるファハド・アラジラン氏もまた、最後の総会で発言した。

「私たちがここ数日で重ねた議論と、COP26での議論の違いは、大きなものです」と彼は述べた。「COP26での議論は、2050年までに排出量ネットゼロを目指すために、私たち全員がするべきことを規範的に示しましたが、世界の国々の複雑さを増す諸事情を考慮に入れていません」

「ここ数日の間に、私たちは協力して、全体的で包括的な気候変動の共同の解決策のための、やや異なったアプローチを採用しました」と彼は付け加えた。

閉会にあたって、アラジラン氏は出席者たちをリヤドで行われるIAEEの第44回国際年次大会に招待した。この会議を組織するのはKAPSARCとサウジ・エネルギー経済協会で、2023年2月4日から8日に開催される。IAEEの年次大会が中東で開かれるのは、これが初めてである。

KAPSARCはこの大会の参加費を全員に対して免除するとしている。

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