マナール・エルバス

ドバイ：ドバイのザビール・シアターでは、8月15日に「ワンピース」から「鬼滅の刃」まで、アニメのサウンドトラックをピアノとヴァイオリンで演奏する独自のアニメトリビュートコンサートが開催される。ファンは壮麗な会場で、これらの名曲を楽しむことができる。

このコンサートは『ドリームライト』コンサートシリーズの一環として開催される。2024年にスタートしたこのシリーズは通常ヨーロッパで開催され、経験豊富なミュージシャンによる生演奏と魔法のようなビジュアルで、アニメとビデオゲームのサウンドトラックを称える内容となっている。

ドバイのコンサートは、幼少期にアニメを通じて日本の音楽に魅了されたピアニストのベルタン・バリとヴァイオリニストのシャネル・ベドナルチクが演奏する。

「私は子供の頃からアニメが大好きだったので、そのサウンドトラックをピアノで演奏するのも自然なことだった。これらのOSTで最も魅力的なのは、その驚くべきスタイルの多様性だ。ロマンチックなオーケストラ曲から、モダンでリズム重視のトラックまで、音楽表現の全範囲を網羅している」と、バリはアラブニュース・ジャパンに語った。

12歳でウィーン音楽大学に入学したベドナルチクも、ピアニストの言葉を繰り返した。

「アニメ映画のサウンドトラック、特にスタジオジブリの作品は、別の世界へ連れて行ってくれるような魅力がある。アニメの専門家でなくても、これらの作品の美しさ、細部、雰囲気からインスピレーションを受ける」と彼は語った。

ヴァイオリニストは、「Best of Anime」ショーのコンセプトが、Netflixの「League of Legends」をモチーフにしたアニメーション番組「Arcane」のサウンドトラックに捧げたライブアレンジメントを演奏した後に生まれたと明かした。

「そのショーが『Best of Anime』のアイデアのきっかけとなった。心打つアニメのサウンドトラック——愛されるクラシックから隠れた名作まで——を、ヴァイオリンとピアノのユニークな形式でステージに持ち込むというコンセプトだ」と彼は語った。

バリは、アニメは普遍的なテーマを扱っているため、さまざまな文化の人々に共感を呼ぶと付け加え、サウンドトラックに特化したライブショーが観客を魅了すると確信していた。

「アニメの音楽をクラシックな舞台で披露するというアイデアに、私はすぐに興奮した」と彼は語った。「（ドリームライトの設立）当初からこのプロジェクトに関わっていた私は、このプロジェクトに参加したいと思った。その決意は揺るぎないものだった」

ヨーロッパ各地で様々な公演を行ってきたデュオのパフォーマンスは好評を博し、中東での公演への意欲をさらに高めた。

「最も感動するのは、コンサートが深く心を動かされたと人々が語ってくれる時だ。観客が感情的に没頭し、個人的な思い出を持って帰っていく姿をよく目にする——それが各公演を唯一無二のものにしている」とバリは語った。

彼は、「Best of Anime」のショーが特に特別なのは、アニメへの深い愛を共有する人々が作り上げているからだと付け加えた。

「このショーに関わる全員が、アニメへの真の情熱を共有している。そのつながりを観客と共有することが、このプロジェクトを本当に特別なものにしている。さらに、私たちのコンセプトは、ステージデザインから音楽そのものまで、他のコンサートとは一線を画す独自の親密な雰囲気を生み出している」とバリは述べた。

ピアニストとしてGCCや日本で演奏するのは初めてだ。彼はアラビアニュース・ジャパンに対し、観客と会い、文化を体験することを楽しみにしていると語った。

一方、ベドナルチクはGCCと日本で演奏した経験があり、再訪を楽しみにしている。「GCCと日本で演奏したそれぞれの経験は、本当に刺激的だった。異なる文化背景を持つ観客の前で演奏し、彼らの反応を見ることは、常にインスピレーションを与えるものだ」

ミュージシャンたちは、観客がコンサートとつながり、音楽に感銘を受けて会場を後にすることを願っている。

「私の願いは、観客と感情的なつながりを築き、彼らに残る一夜を共有することだ。最後の音が消えた後も、長く記憶に残る特別なコンサートにしたい」と、ベドナルチクはアラブニュース・ジャパンに語った。

コンサートは午後8時から始まり、チケットはオンラインで購入できる。ドレスコードは特にないが、劇場はゲストに好きなキャラクターのコスプレを勧めている。