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日本の武道がアラブ諸国で大ヒット

26 Oct 2019 08:10:22 GMT9

Jumana Khamis ドバイ

かつてないほど多くのファンが格闘技を始めるようになり、日本の武道はアラブ諸国で

大ヒットしている。

アラブニュースとYouGovの共同調査によると、すべての年齢層のアラブ人の86%が少

なくとも1つの武道に興味をもっており、そのうちの37%の人が、空手が「最もおもし

ろい」と思っていることがわかった。

湾岸アラブ諸国協力理事会の国々、レバント地方、北アフリカ地域の3,033人に質問し

調べた結果、男性も女性も柔道、相撲、柔術を見たり、参加したりすることを楽しむと

いうことがわかった。

このトレンドは、ほぼすべての形式の打撃と組み技を使うことが許されるフルコンタク

ト格闘技である混合格闘技(MMA)を取り巻く最近の熱の高まりと一致している。

最大のMMAのPR会社、アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)

は、最近の開催地であるUAEを含む20か国以上で、「オクタゴン」で戦った経験のあ

るさまざまなMMAバックグラウンドを持つファイターをホストしている。

UFCは昨年9月にアブダビで最大の試合の1つを開催し、無敗のMMAファイターである

ハビブ・ヌルマゴメドフ選手をホストした。アラブの大勢のファンに支えられたこのロ

シア人ファイターは、サンボと柔道の経験がある。

しかし、アラブの人々の間の武道への強い関心は、UFCの視聴により拡大しただけでな

く、地域全体にオープンしている武道場の数の増加という形にも表れている。

20年に及ぶトレーニングの経験があり、ドバイを拠点としている柔術インストラクター

のAmin Touati氏は、より多くの人々がこのスポーツを始め習得するためのスキルを学

ぶことに興味を持つようになってきているとアラブニュースに語った。

ドバイのロイス・グレイシー柔術アカデミーを率いてレッスンをするTouati氏は、柔術

は、中東、そしておそらく世界で最も急速に成長している格闘技であろう語った。

「UAEにおける柔術の成長を直接目の当たりにしました。2006年初頭に最初に到着した

とき、黒帯を持つ人はわずか3人だったのですが、いまでは700人を超えています」と彼

は語った。

武道のほとんどの形のルーツは戦争の時代に遡り、侍の武士の伝統の中に見られる。

たとえば、柔術は16世紀に日本で生まれ、武器の有無にかかわらず戦う方法として武士

に教えられた。

「他のアジアの武道は打撃を重視していましたが、日本の武術は、投げと関節技に重点

を置いていました。同様に、アラブ人にも偉大な戦士の歴史があり、中東で尊敬されて

いるのです」

今日の武道熱の高まりを、UFCなどの格闘技プロモーションに結び付け、Touati氏は、

武術を学ぶことは自衛をはるかに超えると信じていると語った。

「体力をつけることから精神力を鍛えることまで、すべてが1つにまとまっているので

す。 武道は常に規律と強い意志を植え付けるための道具でした。そのため、ほとんど

の親は自分の子どもたちが精神的、肉体的に強くなるのに役立つと信じているのです」

と彼は語った。

一方、ドバイ出身のUFC愛好家であるFahad M氏は、武道への関心の高まりは、この地

域での遺産にも起因していると語った。

「湾岸アラブ諸国協力理事会の国々、そして特にアブダビ世界プロ柔術選手権が約20年

間開催されているアブダビの柔術に恵まれた歴史を考慮する必要があります。バーレー

ンも、中東最大のMMAプロモーション、Brave Combat Federationの拠点です」と彼は語

った。

YouGovの調査によると、日本訪問を計画しているアラブ人の中で、女性が19%に対し

、男性の33%が相撲や柔道などの武道を一番見てみたいと考えていることが分かった

日本を訪れたことのあるアラブ人はわずか4%だったが、87%のアラブ人が、将来、日

本に旅行したいと考えており、さまざまな食べ物、遺産、伝統芸術を他にはないアトラ

クションの1つとして挙げている。

東京で開催される2020年の夏季オリンピックを前にし、日本政府は来年訪日する外国人

観光客の目標数を3,000〜4,000万人に設定している、とジャパンタイムズは報じた。

2018年、東京、京都、大阪を含む日本で人気のある観光地には過去最高の3119万人の外

国人が訪れ、前年比で8.7%増加した。

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