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京都のストリートで奏でられる魅惑の音楽

京都の街を歩いていると、通りから流れてくる魅惑的な音楽に心を惹かれることがある
京都の街を歩いていると、通りから流れてくる魅惑的な音楽に心を惹かれることがある
京都の街を歩いていると、通りから流れてくる魅惑的な音楽に心を惹かれることがある
京都の街を歩いていると、通りから流れてくる魅惑的な音楽に心を惹かれることがある
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11 May 2021 09:05:32 GMT9
11 May 2021 09:05:32 GMT9

ネーダー·サムーリ

大阪:数々の困難な課題に人々の心も疲れがちな今日の世界で、心を癒やす力を持つ音楽はその魅力を増している。

京都の街を歩いていると、通りから流れてくる魅惑的な音楽に心を惹かれることがある。そして、そのギターにも似た音色と呼応する魂を突き抜けるようなソプラノの歌声はいったいどこから来ているのだろう、といぶかしむのだ。

音色をたどって行けば、和風の衣装を軽やかにまとった日本人女性と男性の二人組が、目を閉じ集中した様子で美しい音楽を奏でているのに行き着く。

どこかこの世ならぬものを感じさせるこの二人のミュージシャンに引き寄せられ、通行人たちは自身の用事も暫し忘れて、その場に佇んで聞き入っている。

「私は日本のあらゆる都道府県のストリート、寺院、美術館、それに自然の中で演奏してきました。中でも、この美しい京都の街を私は一番楽しんでいます」と辻賢(つじさとる)さんは話す。辻さんが演奏しているのは、1970年代初頭にエメット·チャップマンという人物によって開発されたチャップマン·スティックという電子楽器だ。

「バイオ​​リンとギターを3歳の頃から習っていて、大学は美術関係の大学を卒業しました。こうしたパフォーマンス性のある表現方法を取ろうと思ったのも、自分のそんな背景からかもしれません。自分たちの演奏の魅力を伝えるミュージックビデオも作り始めました。京都のホテルやショップの動画も制作していて、その中には自分の音楽を活かしているものもあります」と辻さんは語った。

京都の街を行く人々に鮮やかな印象を残す「十一」の演奏

ソプラノボーカリストの鳥井麗香(とりいれいか)さんは、ある時友人と演奏しているのが辻さんの目に止まり、一緒に演奏するようになったという。

「音楽は私の大好きな分野です。賢さんは私の中に何か光るものを感じてくれて、一緒にやろうとお声をかけてくれたのだと思っています。それが私たち「十一」の始まりでした」と鳥井さんは語った。

この2人の個性溢れるパフォーマーによるユニット名「十一」は、日本語で数字の11という意味だ。

「私の先祖のお墓の墓石には漢数字の11(十一)が刻まれています。そこから名前を取って「十一」をユニットの名前にしました」と辻さんは説明する。

「十一」の音楽に出会う人は、禅の瞑想を思わせる静謐なフィーリングに包み込まれてしまう。

「私が書いている曲の多くは、私の祖父と祖母への鎮魂の思いを込めたものです。ですから、お経をあげているような気持ちで毎日演奏しています」と辻さんは言う。

辻さんは、鳥井さんとのデュエットをしていないときは、京都の鴨川沿いのエリアで一人で演奏することも多いという。

辻さんや鳥井さんのような人々にとって、音楽は人生の不可欠な要素だ。それにしても、毎日のように演奏する彼らのモチベーションやエネルギーは、どこから来るものなのだろうか?

この疑問に答えて鳥井さんは、アラブニュースジャパンに次のように語った。「人々の生活に欠かせない日常的な活動と同じように、音楽は私にとって不可欠なものなのです。音楽は隠されてはいてもどこにでも存在するもので、日常生活の中でも私たちのすぐそばにあるのだと思います。ですから、私にとって毎日演奏するのは自然なことなのです。」

辻さんは、音楽は自分によって生涯の仕事であり、世界中の人々が「十一」のアルバムを多数購入して聴いてくれているのだと説明している。

「これまでもたくさんの心に残る体験をさせてもらいました。演奏していると時々、小さな子供たちが目の前で踊り出して、私にお菓子をくれることもあります。元気づけられますよね。私の音楽を聴いてくれる人たちの笑顔が私のエネルギーであり、モチベーションなのです」と辻さんは語った。

京都河原町中心部の交差点で演奏する「十一」

鳥井さんと辻さんは幸運にも生涯情熱を捧げるものを見つけることができ、世界は二人に人々の理解と感謝というご褒美を与えた。それを受けて、二人は音楽をいっそう楽しむことができているのだ。

「以前はCDを集めていて、世界中の民族音楽のコンサートを聴いていました。言葉はわかりませんが、アラビア語の祈りのCDも持っています」と辻さんは言う。

鳥井さんは、アラブの楽器のことは直接には知らないかもしれないと言いながらも、次のように語ってくれた。「でも、ピアノを習い始めるよりも前からずっと、楽器のことを調べるのは好きでした。今も古典音楽や宗教音楽に魅了されているのですが、その楽器の一部はアラブのものにとてもよく似ているのです。何か共通のルーツがあるのかもしれません。ですから、私は自分がアラブ音楽とある意味でつながっているのだと思っています。」

音楽は、時間的過程そのものを楽しむという意味で、稀な種類の芸術と言える。聞き手は今聞いている音楽の終わりを先回りして予期するというよりは、音楽が起きている限りはそれを楽しむのだ。その意味で、音楽とは現在の瞬間に触れる方法だ、と言うこともできるだろう。

音楽は、音による振動の芸術であり、すべての人間が持つ感情や感覚を揺り動かす、世界共通の言葉だ。音楽は、すべての人の心に訴えるその特質により、不思議にも見える影響力を持ち、セラピー効果も高いのだ。

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