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漫画『ベルセルク』の作者、三浦建太郎氏が54歳で逝去

三浦氏は、1989年に白泉社の『月刊アニマルハウス』で漫画『ベルセルク』の連載を開始し、その連載は白泉社『ヤングアニマル』誌で現在まで続いていた。発行部数は4000万部を超している。(提供)
三浦氏は、1989年に白泉社の『月刊アニマルハウス』で漫画『ベルセルク』の連載を開始し、その連載は白泉社『ヤングアニマル』誌で現在まで続いていた。発行部数は4000万部を超している。(提供)
三浦氏は、1989年に白泉社の『月刊アニマルハウス』で漫画『ベルセルク』の連載を開始し、その連載は白泉社『ヤングアニマル』誌で現在まで続いていた。発行部数は4000万部を超している。(提供)
三浦氏は、1989年に白泉社の『月刊アニマルハウス』で漫画『ベルセルク』の連載を開始し、その連載は白泉社『ヤングアニマル』誌で現在まで続いていた。発行部数は4000万部を超している。(提供)
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28 May 2021 10:05:27 GMT9
28 May 2021 10:05:27 GMT9

アミン・アッバス

出版社の白泉社は木曜日、『ベルセルク』の漫画家である三浦建太郎氏が5月6日に急性大動脈解離のために逝去したことを発表した。54歳だった。葬儀は家族で執り行われた。

画家や作家を始めとする世界中のクリエーターたちが、『ベルセルク』の作者である三浦氏の死去に追悼の意を述べるなどして反応を示している。

三浦氏は、1989年に白泉社の『月刊アニマルハウス』で漫画『ベルセルク』の連載を開始し、その連載は白泉社『ヤングアニマル』誌で現在まで続いていた。発行部数は4000万部を超している。(提供)

『はじめの一歩』の漫画家である森川ジョージ氏は、自身のアシスタントを務めていた三浦氏への追悼として、ツイートに三浦氏の描いたイラストを掲載して投稿した。

才能溢れるイラストには、三浦氏の次のようなメッセージ文が書かれている。「学生時代、一度、臨時のアシスタントをやらせて頂きましたが、その折は技量不足で足を引っぱるだけでした。勉強になりました!あの時の反省と感謝を込めて!」

森川氏は、三浦氏の逝去に関するコメントを次のように投稿した。「今かなり感傷的になっています。思い出話をさせてください。僕が初めての週刊連載でスタッフが一人もいなくて困っていたら手伝いに来てくれました。彼が18で僕が19です。某大学の芸術学部の学生で講義明けにスケッチブックを片手に来てくれました。彼がどれほど描けるのか知らないので自分の描いたものを見せて、これに似せてください、と。出来上がりに度肝を抜かれました。あまりにも年齢にそぐわないのです」

森川氏は思い出話を続けた。「何点か描いてもらった後、すでに僕は彼に興味津々でした。まだ若かった僕らは手を止め漫画のことを語り合いました。気になっていたスケッチブックをお願いして開いてみたら、さらに度肝を抜かれ鳥肌が立ちました。そこには妖精が、烙印が、大きな剣をもった剣士が描かれていました。後のパック、ガッツです。太い鉛筆で描かれたそれは圧倒的でした。『なんだよこれ?』と聞いたら、『頭の中にあるものです。力をつけてから描きたいと思っています』と。いつから温めていたのだろうか。すでにそこにはベルセルクはありました」

森川氏は亡き漫画家を称賛し、『ベルセルク』が初期の段階でヒットするだろうと確信していたことを明かした。そして次のように締めくくっている。「彼とはその時だけですが僕のことを気にしてくれていたと聞いています。僕も彼と出会えたことが自慢であり誇りです。勝手に喋ってしまってごめんね建太郎君。いつか最終回読みに行くよ」

1997年のテレビアニメ版『ベルセルク』の音楽を作曲した平沢進氏は、自身の公式サイトに次のように綴った。「もはや物理的な空間を占領せずとも存在するようになった三浦さん。これからは懸案の『語り合うこと』を、時間も空間も気にせず、思う存分脳内でいたしましょう。三浦さん。改めて、今後ともよろしくお願いします」

『ベルセルク』を始めとするいくつかの三浦作品を北米で出版するダークホースコミックス社も、三浦氏を追悼するツイートを投稿した。

同業者である多くの漫画家たちが、自身のSNSアカウント上で彼に対する称賛の言葉を述べ、その遺産を回想しており、漫画家の真島ヒロ氏も次のように記している。「ベルセルクは現在進行形の青春時代。この歳になっても単行本の発売日にワクワクしながら買いに行く。悲しくて放心状態。三浦先生のご冥福をお祈りします」

作家の広江礼威氏や、漫画『ヴィンランド・サガ』の作者である幸村誠氏も、三浦氏の逝去とその功績についてのコメントをツイートした。

『炎炎ノ消防隊』や『ソウルイーター』の作者である大久保篤氏も、「はやすぎます先生!」と述べ、心のこもったメッセージを投稿した。

三浦氏は、1966年7月11日に千葉県で生まれた。1985年に、講談社の『週刊少年マガジン』でプロの漫画家としてデビューした。

その後、1988年に白泉社の『月刊コミコミ』に単発漫画の『ベルセルク』を発表した。1989年に白泉社の『月刊アニマルハウス』で『ベルセルク』の連載を開始し、連載は白泉社の『ヤングアニマル』誌で現在まで続いていた。発行部数は4000万部を超している。

『ベルセルク』は、巨大な剣を操る超人的な剣士ガッツが、魔物や腐敗した退廃的な貴族たちの蔓延る中世の暗黒世界をさまよう姿を描いた漫画だ。ガッツは毎夜、衝撃的な出来事の後に手に刻まれた呪いの烙印に引き寄せられる魔物たちに襲われる。彼は、旧友が魔物となって自分からすべてを奪い去った後、復讐のために世界中を旅する。

白泉社は、2018年9月28日に日本で『ベルセルク』の第40巻を出版した。ダークホースコミックス社は、同巻を2019年10月8日に北米で出版した。

同漫画は、1997年に連続テレビアニメとなり、2012年から2013年にかけて劇場アニメ3部作も制作された。2016年7月には日本でテレビアニメ第2作シリーズが始まり、2017年4月に第2作シリーズの後半が始まった。

三浦氏は1989年に、有名な『北斗の拳』の原作者である武論尊氏の原作漫画『王狼』の作画を担当した。このストーリーは1990年に続編『王狼伝』として引き継がれた。三浦氏と武論尊氏は、1992年の日本の漫画作品で再び仕事を共にした。2013年に三浦氏は、『ヤングアニマル』に『ギガントマキア』を短期連載した。

より最近では、2019年9月の白泉社の『ヤングアニマルZERO』の創刊号に掲載する漫画『ドゥルアンキ』のプロデュースと原作を、自身のスタジオ我画と共に担当した。

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