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カナダ系アメリカ人声優デビッド・ケイ、これまでの成功と今後公開の作品を語る

アニメやゲームの声優を目指す人へのアドバイスを聞かれ、ケイ氏は演技を勉強すること、そして「決して夢を諦めないこと!」と話した。
アニメやゲームの声優を目指す人へのアドバイスを聞かれ、ケイ氏は演技を勉強すること、そして「決して夢を諦めないこと!」と話した。
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03 Jun 2021 11:06:41 GMT9
03 Jun 2021 11:06:41 GMT9

デビッド・ケイはカナダ系アメリカ人の声優。30年以上、多くの人気アニメ作品やテレビゲームに出演してきた。 

アラブニュース日本版の独占インタビューで、デビッド・ケイ氏はアニメや漫画の仕事を始めるきっかけについて語った。「90年代初め、アニメーションの仕事を始めた頃、幸運なことにバンクーバーのオーシャングループの作品に出演することができた。それが、日本のアニメとの出会いだった。その存在すら知らなかったんだ。すごい世界を発見したものだと思ったよ。以前からずっと日本の文化のファンだったから、あっという間にアニメにも夢中になった」

「子どもの頃、両親は英語を学びに(母国のカナダに)来る日本人留学生のホストファミリーをしていて、帰国後もずっと連絡を取り合っていた。彼らは家族の一部みたいになっていたんだ。日本人の親戚だよ!」と、ケイ氏は語った。

それ以来、ケイ氏は『となりのトトロ』や『攻殻機動隊』のファンで、今でもトトロのぬいぐるみを持っているという。

日本への訪問について彼は、「残念なことに今年起こったパンデミックのために日本への初めての旅行は中止しなくてはいけなかった。行けなくてとても残念だった。日本文化のなかでも、食べ物や飲み物がとても好きだ。今後数年のうちに必ず日本に行きたいと思っている」と、話した。

ケイ氏は日本文化の様々な部分を素晴らしいと感じており、自分の人生にも取り入れたいと願っている。「日々の心身の修練として」禅を学ぶという興味についてもアラブニュース日本版に語った。「この一年は大変な年だったが、重要なことはわかっている。続けていきたいと思う」

「日本の人々の真心からの優しさや柔和さにもいつも惹かれてきたし、インスピレーションを与えてもらってきた」と、彼は続けた。

ケイ氏の声優歴は1980年代初めのラジオ仕事にさかのぼる。その仕事のため、彼は故郷のカナダ、オンタリオ州ピーターバラからブリティッシュコロンビア州バンクーバーに移り住んだ。

「朝のラジオ番組でいろいろなキャラクターや声を演じていたのがこの仕事を始めるきっかけになった。初期の代表的なアニメシリーズの仕事の一つが、DICエンターテインメントの『G.I.ジョー』だ。僕は総司令官ホークを演じた。天職を見つけたと感じたよ」と、彼は話す。

「あまり知られていないが素晴らしいアニメシリーズ、『Kleo the Misfit Unicorn』にも出演した。バンクーバーのGordon Stanfield(『ケアベア』の制作会社)がプロデュースと制作を行っていた。僕はメインの役柄で、相棒役はハリウッドの伝説のスター、ミッキー・ルーニーだった。僕の演じたキャラクターは『Slim』といって、紫の縞模様のカバだった」と、ケイ氏は続けた。

ケイ氏は『トランスフォーマー』の多数のテレビシリーズでメガトロンの声を担当したことで有名だ。彼はアラブニュース日本版にこの誰もが知っている『トランスフォーマー』の世界のキャラクターの声を演じることになった経緯を語った。「バンクーバーに住んでいた時、オリジナルの『トランスフォーマーG1』に基づいた『新しい心躍る作品』のオーディションに呼ばれたんだ。当時はまだアニメの声優を始めたばかりだったが、本当にこれを生涯の仕事にしたいと思っていて、どうしても役が欲しかったんだ!」

「最初のオーディションではいろいろな役柄を演じた。数週間後にもう一度、今度はメガトロンとオプティマスプライマルのオーディションに呼ばれた。正直に言えば、オーディション前はかなり行き詰まっていた。メガトロン役をどう捉えたらいいかはっきりわからなかったんだ。逃げてしまった方が楽なんじゃないかとすら思い始めていたよ!そんな時、思いついたんだ。ショーン・コネリーとアンソニー・ホプキンスとトカゲをミックスしたら面白い役ができるんじゃないかってね。それで、そうしてみることにした。オーディション直前にそう決めて、実行したんだ。自然な感じがしたし、ガラスの向こうでみんなが頷いていたのを覚えている。プライマルの台詞読んだけれど、メガトロンのイメージにぴったりだったという印象を受けた。ほかのどのシリーズでも、メガトロンの声はオリジナルから派生したんだ」

ケイ氏はまた、ゲームの『ラチェット&クランク』シリーズのクランク役でも知られている。クランクのオーディションでは、キャラクターの詳しい説明や台本、デザインなどはなく、たった一段落のキャラクター説明だけを与えられたと話した。

「彼らはクランクにロボット的な声を求めていたが、非人間的なキャラクターにはしたくないと考えていた。人間的な性格が必要だったし、見ている人が感情移入できる必要があった。彼に命を吹き込むのはまさにぎりぎりの綱渡りのような仕事だった。クランクは大好きな役だ。これまでで一番気に入っているキャラクターの一人だよ!と、彼は話した。

殺生丸(『犬夜叉』の)は、ケイ氏の声優としての経歴の中で最もよく知られる役の一つだ。ケイ氏はアラブニュース日本版にオリジナルのシリーズで殺生丸を演じたこと、『半妖の夜叉姫』に再出演することになったことについて語り、すべては役をとってきた彼の広報担当のロサンゼルス、EPEC MediaのMichelle Czernin von Chudenitzのおかげだと話した。

「『犬夜叉』はものすごくよくできたシリーズだし、僕の演じる殺生丸はとてもパワーのあるキャラクターだ。敵役からアンチヒーローになる。長年、熱心に応援してくれるファンがいるし、また殺生丸を演じてほしいと強く望まれていた。今回、こうして再演できること、みんなと作品を分かち合えることはとてもわくわくしたし、名誉に感じたよ」

仕事で直面した困難について、ケイ氏は「このパンデミックは私たちの生活に大きな影響を与え、声優業界も再編成を強いられた。現在はスタジオで一緒にアフレコをすることはできないが、有難いことに、テクノロジーの発達によって自宅のスタジオで録音する形に素早く切り替えることができた。困難は機会ももたらすといういい例だろう」と、話した。

彼はまた、アラブニュース日本版に対し、声優の仕事とやりがいを感じさせてくれるファンへの感謝を率直に表した。

「この仕事がいかに特別かを実感させてくれるのはファンのみんなだ。作品を見てくれる人たち。アニメを愛する人たち。この仕事を続ける中で、近しい友人となった人たちもいる。イベントに行けた頃が懐かしい。実際に顔を見て会うことができたからね。本当に素晴らしい機会だと思う。とても素敵な人たちに出会ってきたよ」と、ケイ氏は語る。

「忘れられない話がある。僕が『オプティマスプライム』を演じていた時、『トランスフォーマーアニメイテッド』のパネルディスカッションに幼い息子を連れてきた母親がいた。彼女は、小さな息子が抗がん剤治療を受けている間、この作品が支えになっていたと伝えてくれた。その子がステージに上がって僕たちと一緒に座った時、僕は泣きそうになっていた。声優の仕事がどんなに多くの人の人生にふれ、影響を与えられるか、その瞬間まで気づかなかったんだ。それ以来、この仕事ができることを当たり前だと思ったことはない。決してね!」と、ケイ氏は続けた。

彼はまだ中東を訪れたことはないそうだが、アラブ首長国連邦、イラン、クウェート、サウジアラビア、エジプトなどの国を訪れてみたいと思っているという。

「非常に悲しいのは、これらの国々はとても古く、歴史も人々も本当に素晴らしいというのに、残念なことに、戦争や衝突、苦難がもたらした怖れが様々な文化とつながり合い、楽しみ、学び合おうという意思を奪い去ってしまったことだ。それでも、旅をすること、つながることはとても大切だ」と、彼は強調した。

ケイ氏の次の仕事の一つに、Insominiac Games社のSonyプレイステーション5(PS5)用ゲーム『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』がある。

「プレーするのが待ちきれない。素晴らしいゲームになりそうだということはお伝えできる。それから、『Psychonauts(サイコノーツ)2』も今年中にPS2用で発売される。僕はまたFord Crullerの声を演じている」

テレビ作品ではケイ氏はドリームワークが新たにアメリカのApple TVで配信を開始する子ども向けアニメシリーズ『ダグ・アンプラグズ』でロボットのおじいさん役を演じる。

また、今年の初め世界中で公開された『Ben 10 Versus The Universe: The Movie』ではGrandpa Maxその他の声を演じる。

「今年の前半に公開になる大きな作品がいくつかあるが、まだそれについては話せないんだ。でも、ぜひ僕のTwitter(@DKayeVO)をフォローして最新の情報をチェックしてほしい。それからもちろん、『半妖の夜叉姫』もね。殺生丸が戻ってくるんだから!」と、ケイ氏は語った。

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