



Diana Farah、ドバイ
日本の文化や伝統に対する関心が高まっていることは、今週初めにドバイで日本のクラブがオープンしたことからも明らかだ。
ドバイ Otemaeクラブが11月16にオープンし、ドバイにある和食レストラン富士屋で趣向を凝らした茶会が行われ、約200名のゲストが参加した。
新しくオープンしたジャパニーズクラブの会員、スガワラ・カクコ氏によると、同クラブはドバイにあるジャパニーズカフェ「Sakura」のオーナーであるチバ・ミチヨ氏を始めとした、アラブ首長国連邦における日本文化の普及に熱心なボランティアを含む4名によって設立されたという。
また、生け花の実演や折り紙といった文化的アクティビティも披露された。
しかし特に注目を集めたのは茶道で、スガワラ氏によるとその起源は8世紀だという。
「一定の作法でお茶を点てて飲むのが茶道です。お茶をふるまったり飲むだけではなく、慌ただしい日常とは異なる雰囲気の中で亭主のもてなしを楽しむことが茶道の主な目的の一つです。」と同氏は語る。
20年間にわたってこの神聖な伝統文化を教え、学んできた、茶道の大家アンドウ・マリコ氏がこの儀式を取り仕切る。
「お茶を点てる作法はやがて、徳を養い、技術を磨く魅力的なプロセスの一つになる」とスガワラ氏は話す。
「作法の意味を知れば知るほど、よりスムーズで美しい動きを心掛けるようになります。そしていったん稽古を始めれば、最終的には日常生活においても鍛錬が現れます。」
何世紀にもわたって続く茶道
16世紀の間に、禅に触発された簡素さと精神性を一層重視して、茶会はより洗練された形で発展していったとスガワラ氏は説明する。茶道が日本の伝統として始まったのは、こうした集まりからだった。
また日本社会の裕福な人々の間では、茶会は参加者が自分の見事な茶碗を見せびらかしたり、茶の知識を披露する人気の場となったという。
富士屋の取締役のハヤカワ・アキオ氏は、ドバイOtemaeクラブの発足に取りくむ機会を与えられたことに興奮していると語った。
「私は日本文化を紹介する機会をずっと探していました。1月前にスガワラ(カクコ)さんと話しをし、UAEに滞在する日本人駐在員にとっても、これは面白そうだという事で意見が一致しました。」
ハヤカワ氏は、 茶道の伝統は心の持ち方であり、自身を修練する方法の一つだと説明した。