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時間を超越した杖の彫刻工芸_サウジアラビア

サウジアラビアへの訪問者は剣や杖などのみやげ物をたえず探し求めている。(写真/提供)
サウジアラビアへの訪問者は剣や杖などのみやげ物をたえず探し求めている。(写真/提供)
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23 Jun 2021 04:06:26 GMT9
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  • アデル・アル・シェフリ氏は地元の優秀な材料を用いた、シドル製の手製アイテムでオンラインブームを起こしている

タレク・アル・タカフィ

メッカ:サウジアラビア王国南部の若いサウジ人が、木製の手彫り杖の時間を超越した工芸を、現代の嗜好に合う新しい外観でリバイバルさせた。ハッジ巡礼者や世界中のオンライン顧客の需要を巻き起こしている。

歩行杖は長きにわたりつねに高齢者や病人を連想させるものだった。それらはたいてい簡素なデザインで、外観よりも機能に焦点が当てられていた。

その連想に促され、アデル・アル・シェフリ氏は、古い工芸を復活させ、杖をサウジ人が使うステートメントアイテムへと変えることで、コンセプトに新しい生命を与えた。

彼はシドルの木に文化的なデザインを彫り込み、サウジアラビアの文化的歴史的エッセンスを伝えることに成功した。

アル・シェフリ氏はサウジアラビア王国南部の山岳地帯育ちで、古い原産の木を使い、かつて祖先たちが行っていたのとちょうど同じように、ユニークで手の込んだデザインの杖を創作した。

シドルの木はキリストのトゲのあるナツメとして知られ、深く根差した文化の一部となっている常緑種である。薬に使われることもあり、また杖や木製オブジェクトの制作にも使われ、王国南部の多くの家庭で見つけることができる。

彼はアラブニュースに、輝く剣や、ジャンビーヤ(曲がった刃をもつ短刀の一種)などの、工芸品への愛を先祖から受け継いだと語った。石や木で美しく装飾された建造物に囲まれて育ったアル・シェフリ氏は、家のすぐ裏の庭で見つけた材料を使って、豊かなデザインの歴史を復活することを望んだのだという。

「サウジアラビアへの訪問者はみやげものの剣や杖をたえず探し求めている。しかしながら、剣は非発火性の武器と考えられているため、輸出は重大な問題です。そのうえいくつかのアイテムは輸送中に品質が低下したり損傷したりする。わたしが杖の制作に完全にフォーカスを移した理由はここにあります」と彼は付け加えた。

アル・シェフリ氏は彼のハッジ巡礼の間、自分の名前を彫った杖を「クラッチ」として使った。直後に彼は「サウジアラビア製」のフレーズを使おうと決心した。ウムラやハッジのシーズンをターゲットとし、巡礼者が家に持って帰ることができるみやげものとして製品を紹介した。いくつかのハッジ業者はとても協力的で巡礼ツアーの終わりに彼の杖を贈り物として配っているとアル・シェフリ氏は言った。

私が杖を作り出したことは、わたしたちのアイデンティティーを含まない、知性的、文化的メッセージのない杖の輸入を止めるのに十分でした。

アデル・アル・シェフリ               

世界中の多くの人々からハッジ業者やソーシャルメディアを通して杖のリクエストを受けている彼は言った。

いくつかの客は個人的な要望や記念のデザインとしてカスタマイズした杖を注文しているが、最近サウジ文化に触発されたドイツ市民から、4本の異なるデザインの杖の注文を受けたこともある、と彼は付け加えた。

彼のデザインする杖は手作りの豪華な箱に入れ届けられ、マスターピースとして顧客の家での展示に値するとアル・シェフリ氏は言った。彼は杖を「威信や温情、もてなしの象徴」と表現した。

子供の時はじめて彼の注意をひきつけたことは、彼の家族が古い剣や銃、ジャンビーヤをどのように保管しているかであった。それらはすべて華麗な布につつまれ古い箱の中で保存されていた。

わたしは工芸品への愛を祖先から受け継いだ。
アデル・アル・シェフリ

 アル・シェフリ氏は常にこの遺産が注目の的になり他のサウジ都市と共有されることを望んだ。彼の初期の仕事への公衆の広い賞賛が、彼の杖生産の夢への第一の足掛かりだった。直径40センチ以上の大きさがなければならないため、シドルの木を頻繁に杖に使うのだと彼は強調した。

木材の繊維の熟成のため、シドルの木は6か月間乾燥されなければならない。「ハンドルは接ぎ木に耐えられるようにシドルの木の中核から作られる。内部に幾多もの接ぎをもつこともある」とアル・シェフリ氏は言った。教育を受けた経験もなかったが、傑作を作ることへの強い情熱から彼は、工芸技術を時間をかけ忍耐によってひたすらに学び続けた。「製造過程がインスピレーションになり私はこの創造的な職人技能の一から十までを学びました。わたしの人格を様々に形作り、魔法と美の世界へと導いたのです」と彼は語った。

「わたしは初め金属旋盤に関心をもち、アクセサリを製造しそれに木を加える独特な方法を習得しました。次にわたしは触覚の要素に着目しました。金属旋盤を独自に習得すれば、他の誰にも頼らなくても済むと私は頑張りました。私のワークショップは、ニッケル、クロム、ステンレス鋼、真鍮であふれ、金属と木の旋盤がわたしのベストフレンドになったのです。」

「わたしは様々なリクエストにこたえるため、何時間も立て続けに作業しています。特に顧客が特別な機会のために、タイトな締め切りで注文をするときには」と彼はつけ加えた。
アル・シェフリ氏は、彼や他の多くの王国にいる工芸職人がサウジ文化を促進していることは、サウジのアイデンティティーに誇りを持っている証だと語った。「私が杖を作り出したことは、わたしたちのアイデンティティーを含まない、知性的、文化的メッセージのない杖の輸入を止めるのに十分でした。」

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