ドバイ:アラブ首長国連邦、アラブ地域、そして世界からの11人のアーティストをフィーチャーしたドバイ国際博覧会(Expo 2020 Dubai)のパブリックアートプログラムが、クウェート人アーティスト、モニラ・アル・カディリ氏によるオイルドリル型の虹色の大規模な彫刻で開幕を迎えた。
アル・カディリ氏の他にも、ハムラ・ アッバス氏、アフラ・ アル・ダヘリ氏、シェイカ・アル・ マズロウ氏、アブドゥラ・アル・サアディ氏、アスマ・ベルハマー氏、オラフール・ エリアッソン氏、ナディア・ カービ・リンケ氏、カリル・ ラバー氏、インカ・ ショニバーレ氏、ハエグ・ヤン氏などが、委託アーティストとして参加している。
11点の現代アート作品は、アラブ首長国連邦で初めて企画された屋外アートの常設展として、未来都市District 2020内に展示され続ける。
ドバイ国際博覧会のパブリックアートプログラムは、アラブの著名な数学者、天文学者、物理学者であるイブン・アル=ハイサムの代表的な著作『光学の書』(11世紀頃)からインスピレーションを得た企画だ。イブン・アル=ハイサムは、光学と視覚認識に関する重要な理論と基礎的な原理を示し、「近代の光学の父」とみなされている。
ドバイ国際博覧会のパブリックアート・キュレーターであるタレック・アブ・エル・フェトゥー氏は、「アーティスト、モニラ・アル・カディリ氏による『キメラ』でパブリックアートプログラムを開始できることを嬉しく思います。彼女の大胆な彫刻は、その拡大されたサイズと反射する色によって、まるで宇宙から来た未来生物のように見えます。この彫刻を通して、アーティストは石油以前と石油以後の時代を一つのボディに融合させようとしています。真珠と石油の間に、それらの色、物質性、象徴性、生態性、経済性といった美的なつながりを持たせることで、広い湾岸地域の過去、現在、未来を再構築しようとしているのです」と述べた。
アル・カディリ氏は、「パブリックスペースにアートを設置することで、来場者に新たな視点を提供します。世界中から選ばれた11人のアーティストの一人として参加できることを大変誇りに思います」と述べた。