
アラブニュース
ドバイ:サウジアラビアの紅海国際映画祭(RSFF)がヴェネツィアで開催した「セレブレーション・オブ・ウーマン・イン・シネマ・ガラ」で、国際的なスターやアラブのスターが一堂に会し、映画界の女性たちに乾杯した。
ハリウッド女優のケイト・ハドソン、デミ・ムーア、エイザ・ゴンザレスに加え、サウジアラビアのスター、ファティマ・アル・バナウィ、ヨルダンの女優、サバ・ムバラク、レバノンのテレビタレント、ラヤ・アビラッシュが、第78回ヴェネチア映画祭で開催された豪華なガラ(祭典)に参加。
映画界で活躍する女性たちの功績を称えるとともに、カメラの前と後ろの両方で女性のエンパワーメントとサポートを推進するという映画祭のミッションを支援するために企画されたこのガラパーティは、RSFFのヴェネチアでの存在感を示すものだった。この企画は、サウジ映画を世界に広めることを使命とする映画祭委員長のモハメド・アル・トゥルキ氏が率先して行っている。
アル・トゥルキ氏は、リチャード・ギア主演の『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け(原題:Arbitrage)』(2012年)、マイケル・シャノン主演の『ドリーム ホーム 99%を操る男たち(原題:99 Homes)』(2014年)、ゲイリー・オールドマン主演の『クライシス』などの作品を手がけたサウジアラビアの著名な映画プロデューサーだ。
「『ビジョン2030』に向けて並外れた計画が進められているサウジアラビアで文化的な変化を目の当たりにすることは素晴らしい機会です。この映画祭は、繁栄する産業を発展させ、サウジアラビアやアラブの若い才能を支援し、本物の魅力的なストーリーを世界中の観客と共有するための絶好の機会です」と、今年初めに就任のニュースが発表された後に語った。
また、アラブ映画製作者の開発、制作、ポストプロダクションのサポートを目的とする紅海国際映画祭の「レッド・シー基金(The Red Sea Fund)」は、エジプト人監督モハメド・ディアブの「Amira」を支援。この映画は同映画祭のオリゾンティ部門でワールドプレミアが予定されている。
紅海映画祭のヴェネチアでの活動は、新たな才能を発掘し、アラブの映画制作者を支援するというミッションの一環として行われている。
7月に開催された第74回カンヌ国際映画祭では、RSFFはサウジアラビアのパビリオンを出展し、サウジアラビアの急成長中の映画産業とその可能性にスポットライトを当てた。