

アミン・アッバス
ヴァン・オバ氏は、スーダンの2Dアニメーターで、ワンピース、ゾンビランドサガ リベンジ、ポケットモンスターを含む日本の主要なアニメプロジェクトや、ネットフリックスのキャッスルヴァニアのようなアニメに携わってきた。
オバ氏は、日本と西洋のアニメーション・スタイルの違いについて紹介してくれた。アラブニュース・ジャパンの独占インタビューでは、アニメやマンガのインスピレーションについても語ってくれた。
「スタジオジブリのアニメ映画『ハウルの動く城』に感銘を受けて、アニメーターになりました。そこから探求の道が開けました」と、同氏は語った。
「好きな漫画は『スラムダンク』、アニメでは『ナルト』です」。
日本を訪れることに関して、オバ氏は次のように語った。「実は、日本には行ったことがありません。今はリモートで働いています。ですが、コロナが落ち着いたら、いつか日本に行きたいと思っています」。
オバ氏は、日本の職業倫理や納期の厳守に感服している。「時間の守り方を教えてくれます。私の文化では、もう少しリラックスして仕事をするので、かなり異常です」と感じているからだ。
オバ氏は2019年の初めに働き始め、「アニメーション業界で最初に取り組んだプロジェクトは、アニメ『フェイト・グランドオーダー』のいわばコマーシャルのようなもので、これが日本のアニメーション業界への入り口になった」と語った。
オバ氏はまた、プロジェクトに取り組む上で直面した壁についても説明した。主なものとしては、日本語が話せないことや、「パイプラインを理解すること、特に日本ではまだ紙を使うので、タイムシートを理解すること」があった。「絵コンテの読み方やカメラ用語、指示書の読み方など、学ばなければならないことがたくさんあります」。
日本とヨーロッパのアニメーションスタイルの違いに関しては、オバ氏は次のように述べた。「日本では演出や絵コンテがより強く、アニメーターにとってはより自由だと言えます。通常は、より余裕があって、自分のタッチを加えることができます」。
オバ氏は、ルーカスフィルムと日本の複数のアニメスタジオとの共作となる「スター・ウォーズ:ビジョンズ」など、今後のプロジェクトについて紹介してくれた。同氏はまた、9月22日に公開される予定のTo-Biという短編作品の1つで、サイエンスSARUと一緒に仕事をした。
「今後数ヶ月以内には、さらに多くのプロジェクトが待っています!」と、同氏はいう。
オバ氏は、アニメーション・アーティストになりたい人や、日本でアニメーション・プロジェクトの仕事をしたい人は、言語を学ぶのはもちろん、アニメーションの基礎を観察し、勉強することを目標に据えるべきだとアドバイスした。
オバ氏は、アニメーター志望者に対して、才能があれば海外への扉を開くことができると断言し、「アニメ業界に入りたいなら、今はチャンスです」と付け加えた。