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日本人フラメンコに喝采=情熱ステップ、ロンドンっ子魅了―英

02 Dec 2019
魅力的なフラメンコを踊るのに必要なのは「人生経験そのもの」と荒巻さん。(YouTube)
魅力的なフラメンコを踊るのに必要なのは「人生経験そのもの」と荒巻さん。(YouTube)
Updated 02 Dec 2019
02 Dec 2019

【ロンドン時事】情熱的な踊りと歌が印象的なスペインの伝統芸能フラメンコ。ロンドン在住の会社員、荒巻奈々子さん(36)は日本人としては街で唯一のプロのフラメンコ・ダンサーだ。その華麗なステップはロンドンの人々を魅了し続けている。

日曜日の午後8時。荒巻さんは繁華街にあるスペイン料理店のステージで、にぎやかな曲種セビジャーナスを踊り始めた。歌い手とギター奏者が1人ずつ。曲種はタンゴス、テンポが速いアレグリアスと続く。歌と手拍子、激しいステップは連動しながら最高潮に。称賛の「オーレ!」の掛け声で踊りが終わると、満席の店内は大きな拍手に沸いた。

一つの曲種ごとに数え切れないほどの曲がある。大きなショーと異なり、タブラオと呼ばれる飲食店での上演スタイルでは、歌い手やギター奏者とのリハーサルを行わないことが多い。振り付けは部分的に決まっているが、パフォーマンスのカギを握るのは踊り手のアドリブだ。成り行きに任せ、「何が起こるか分からない」(荒巻さん)のがタブラオでのフラメンコの醍醐味(だいごみ)だ。

出来は良かったけど、ステップで足を出すのが早過ぎたり、きれいな音がしなかったりした」。この日の踊りも満点とはいかないようだ。

定期的にステージに立つ傍ら、普段はソフトバンクのロンドン拠点で事業開発・営業の仕事に奔走する。ロンドンのスクールでフラメンコを教えることもある。

両親と共に3歳で日本からカナダに移住し、16歳で母親に勧められフラメンコを始めた。20歳の時、大学を中退し、スペインのセビリアにあるフラメンコスクールに1年間留学した。3歳から親しんだバレエ、6歳で始めたピアノは体の使い方やリズム感の体得に役立っているが、「どんなに学んでも終わりがない」のがフラメンコの奥深さだ。

ケニアやタンザニアで上演し、昨年はスペインに次ぐ「フラメンコ大国」である日本でのツアーも実現した。今は仕事が最優先だが、踊りでも高みを目指す。

魅力的なフラメンコを踊るのに必要なのは「人生経験そのもの」と荒巻さん。「親しい人や恋人との離別、どん底を行くような苦労をしてこそ、踊りは説得力を増す」と力を込めた。

Jiji Press

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