
アラブニュース ドバイ
第30回シンガポール国際映画祭でサウジアラビア人監督の映画「Scales」が最優秀アジア映画賞を獲得した。
「Sayidat Al-Bahr」 (英語タイトル「Scales」) は、イメージ・ネーション・アブダビ製作、監督はサウジアラビアの映像作家シャハド・アミールである。
「この映画を作るのに6年かかりました。望み通り、思いきりフェミニスト寄りの作品に仕上がりました」壇上でアミールは語った。
アラブ首長国連邦で製作されたこのファンタジー映画は、海に住む謎の生き物に女の子を生贄として捧げる伝統のある村に住む少女ハヤットの物語だ。自分が生贄にされる番が来た時彼女は伝統と決別し、自分の道は自分で作っていく決心をした。
2013年ドバイ映画祭でプレミア上映された短編映画「Eye & Mermaid」で知られるアミールは、今回の作品は男性中心社会に対する芸術的コメントである、と語った。
発表された声明の中でアミールは「『Scales』は男性社会で女性として成長していく過程を描いた直感的ストーリーであり、世界中の観客が共鳴するであろう普遍的テーマを扱った寓話的作品です」と語っている。