
アラブニュース
リヤド:サウジアラビア文化省は、カナダのエンターテイメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」と合意を交わした。これにより、サウジアラビア国内で、世界が認める独創的なパフォーマンスの上演が可能になる。
合意書に調印したのは、文化相で演劇・舞台芸術委員会の委員長であるバドル・ビン・アブドゥラー・ビン・ハルファン王子と、シルク・ドゥ・ソレイユの共同経営者であるガブリエル・デ・アルバ氏だ。会合はニューヨーク市で開かれた。
この合意により、シルク・ドゥ・ソレイユの高い評価を得た数々のサーカスショーが、サウジアラビア国内で初めて上演されることになる。これには『The Illusionist』『Now You See Me』『Paw Patrol Live』『Race to Rescue』『Trolls Live』といった演目の巡回公演や、ブルーマン・グループのワールドツアーが含まれる。また、シルク・ドゥ・ソレイユによる同国内限定の新たな常設公演も行われる予定だ。
また、合意書には両者によるシルク・ドゥ・ソレイユの養成所と支社の設立も盛り込まれており、世界トップレベルの曲芸師たちによる高度な教育が提供される。国内外から集まる生徒たちは、交換留学やアーティスト・イン・レジデンス制度を利用しながら、パフォーマンススキルを磨く機会を得られる。また、国際的に認められた認定証を取得することができるという。
Attention all fans of the performing arts and #CirqueDuSoleil!
— Saudi Arabia Ministry of Culture (@mocsaudi_en) January 24, 2022
The #SaudiMinistryOfCulture has signed an agreement with @Cirque, setting the stage for major new productions in the Kingdom and further enriching the thriving cultural sector. pic.twitter.com/0C52HA391i
シルク・ドゥ・ソレイユは、サウジアラビアにおいて2018年から6つのショーを上演してきた。最新の上演作は、有名なサッカー選手・リオネル・メッシ氏の半生に光を当てた『Messi 10』で、12月のリヤド・シーズンに行われた。
本合意は、同国内での舞台芸術の大きな発展を受けてのものだ。この分野をさらに促進するための方針を昨年発表した演劇・舞台芸術委員会の発足以来、舞台芸術がますます活発化している。
この計画には、演劇および舞台芸術のためのインフラの整備や雇用機会の創出が含まれており、2030年までに4千5百人の劇作家と4千人以上の研修生へ教育・研修の機会が与えられる見込みだ。