



ハラ・タシュカンディ
ディルイーヤ:サウジアラビアのディルイーヤ・シーズンには、コンサート、フォーミュラE選手権、名物の格闘技「クラッシュ・オン・ザ・デューン」など、この時だけのわくわくするイベントがたくさん開催されるが、ディルイーヤで体験できるお楽しみには常にたくさんのものがある。この地域で体験できる最も人気のアトラクションのひとつが、ディルイーヤ・オアシスだ。
ディルイーヤ・オアシスは、ディルイーヤの中心地にある遊園地型のアトラクションだ。「ネイチャー」、「イマジネーション」、「リフレクション」、「エキサイトメント」という4つのゾーンに分かれている。13万㎡の敷地に、新しいアトラクションや定番の娯楽など、家族全員で楽しめるものがたくさんある。
「ネイチャー・ゾーン」ではアウトドア型のアクティビティーが体験でき、チャレンジ型の隆起した障害物コースを歩く「森林ウォーク」や、蝶でいっぱいのバブルのなかを歩いたり、そのライフサイクルを学んだりできるバタフライドームや、スカイダイビングのような気分を味わえる特別な場所などもある。
「リフレクション・ゾーン」には、周辺のディルイーヤ地域を上から眺望できる観覧車「ディルイーヤ・ホイール」や、ブランコで揺れながら通過する瞬間に滝が消えてしまう不思議な「滝のブランコ」や、一連の砂の彫刻アートなどがある。
「イマジネーション・ゾーン」には、脱出ゲーム用の一連のエスケープ・ルームや、4人、6人、あるいは8人でもプレーできる都市型卓球台や、幻想ルーム、都市型迷路などのアトラクションがある。
「エキサイトメント・ゾーン」には、ドローン競争、レーザータグ、バンパーカーや、人気のマルチプレーヤーゲームに何ラウンドも熱中できるビデオゲーム競技場などがある。
どのエリアにもワークショップがあり、大人や子供が作品を作ってそれを持ち帰ることができる(ネイチャー・ゾーンなら鳥の餌台や植木鉢、エキサイトメント・ゾーンなら斬新な抽象アートなど)。そしていくつかの賞品がもらえるテーマに沿ったカーニバル・ゲームもあり、誰もが手ぶらで家に帰ることはないようになっている。
そしてもちろん、会場にはさまざまなレストランやカフェが出店しており、メキシコ風の「ファイヤーグリル」やドーナッツベーカリーの「グレイズ」といった、さっと食べられるカジュアル店から、フレンチステーキレストランの「ラ・ルレ・ドゥ・ラントルコート」やアルメニア料理の「マイリーグ」のような高級店まで揃っている。ディルイーヤ・オアシスにある2つのメインゲートのうちのひとつの上に高く設置されたスターバックスまであり、コーヒーを楽しみながら会場全体を見渡すことができる。
園内での支払いは、お金がチャージできる電子ブレスレットで行われ、園内のさまざまな場所で予めチャージしておける。しかし、ブレスレットはアトラクションのみに使われ、飲食代金は通常の支払い方をする。アトラクションの料金は20から60サウジアラビア・リヤル(5.5~16ドル)までの幅がある。
ディルイーヤ・オアシスは、ディルイーヤの歴史的な重要性に敬意を表してデザインされたもので、サウジアラビアやこの地域の豊かな遺産、建築、資産を反映させている。
ディルイーヤ・オアシスの開園時間は、日曜から水曜までは午後4時から午前0時まで、木曜は午後4時から午前2時まで、金曜と土曜は午後3時から午前2時までだ。入園チケットは、ディルイーヤ・シーズンのホームページ、またはジャリル・ブックストアにて、100リヤルで購入できる。