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2020年アラブ小説国際賞の最終候補者となったサウジアラビアの作家

2020年アラブ小説国際賞(IPAF)を競う最終候補作は、5人の審査員から成る専門家委員会が選定したもので、ムーシン・アル・ムサウィが審査員長を務めた。(シャッターストック)
2020年アラブ小説国際賞(IPAF)を競う最終候補作は、5人の審査員から成る専門家委員会が選定したもので、ムーシン・アル・ムサウィが審査員長を務めた。(シャッターストック)
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19 Dec 2019 02:12:05 GMT9
19 Dec 2019 02:12:05 GMT9

アラブ・ニュース

ドバイ—— 2020年アラブ小説国際賞(IPAF)を競う16の強力な最終候補作がアラブ語の日に発表された偶然は注目に値する。

候補となった小説は、5名の審査員から成る専門家委員会が選定したもので、イラク人の文学評論家でコロンビア大学教授のムーシン・アル・ムサウィが審査員長を務めた。これらの小説は中東と北アフリカの9ヶ国から選ばれた。

この16作品は、第13回の受賞を競っており、13名の男性と3名の女性の作家がいる。すべてが2018年7月から2019年6月の間にアラビア語で出版されている。選定された小説はそれぞれ、アラブ世界に影響を及ぼしているいくつもの問題を扱っており、アラブ地域の歴史に解明の光を当てている。

参加国の中にはサウジアラビアがある。小説家マグブール・アル・アラウィは“Seferberlik”で候補になった。 オスマン帝国軍の捕虜になった男を中心にして物語が展開する小説である。主人公は、最初は奴隷の売買をしており、今では自由を奪われた身である。

忘れられないアル・アラウィの処女作は“Turmoil in Jeddah”であり、2011年のアラブのブッカー賞の候補作だった。

一方、4名の作家がいて最多の候補作で先頭に立っているのはシリアだ。その中にハリル・アルレズがいる。彼は、“The Russian Quarter.” でアラビア語で書かれた散文小説の年間文学賞の候補に指名された。

この小説は近隣の物語である。その地域は戦争に巻き込まれることに何年も抵抗してきたが、とうとう否応無く巻き込まれてしまう。しかし、それは、武器ではなく、物語の争いとなる。

レヴァントの国に続くのはアルジェリアだ。作家サミール・カーシミー、サイード・ハティビ、バシール・モフティによる3編の候補作を誇っている。

他の参加国にはエジプト、イラク、リビア、モロッコ、チュニジアがある。

“The King of India”でレバノンを代表するのは、ジョルタ生まれの作家、ジャブール・ドゥアイヒである。作品名に反して、物語は王やインドとは無関係だ。このレバノン人作家の小説は、家族の背景と宗派間の確執に設定された推理小説である。

2020年2月にモロッコの記者会見で、6編の小説が最終候補となる。それだけでなく、アブダビ国際書籍見本市に先駆けて、2020年4月14日には、UAEの首都の式典で第13回IPAFの受賞作品が発表される。

優勝者は、賞金として5万ドルを獲得するだけでなく、英訳のための融資も受けられる。

下記の全候補作をご参照ください。

“The Last Days of the Pasha” ラシャ・アドリー著(エジプト)

“The Spartan Court” アブデルアハブ・アイサウィ著(アルジェリア)

“Seferberlik” マグブール・アル・アラウィ著(サウジ・アラビア)

‘The Russian Quarter” ハリル・アルレズ著(シリア)

“Al-Mutanabbi’s Rabat” ハッサン・オーリッド著(モロッコ)

“What About Rachel, the Jewish Lady?” サリム・バラカット(シリア)

“The King of India” ジャブール・ドゥアイヒ著(レバノン)

“The Golden Hamam” モハメド・アイッサ・アル・ムアダン(チュニジア)

“The War of the Gazelle” アイシャ・イブラヒム(リビア)

“Sleeping in the Cherry Field” アズハル・ジェルジス(イラク)

“The Stairs of Trolar” サミール・カーシミー著(アルジェリア)

“No-one Prayed Over Their Graves” ハレド・ハリファ(シリア)

“Firewood of Sarajevo” サイード・ハティビ著(アルジェリア)

“The Tank” アリア・マンドゥー(イラク)

“The Mingling of the Seasons” バシール・モフティ著(アルジェリア)

“Fardeqan – the Detention of the Great Sheikh” ユセフ・ジダン(エジプト)

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