テルアビブ:ベンヤミン・ネタニヤフ首相は12月31日、イスラエルはガザ戦争において比類なき「道徳性」を示していると述べ、パレスチナ自治区で「大量虐殺」行為を行っているという南アフリカの訴えを退けた。
「我々は防衛戦争を続ける。その正義と道徳は比類なきものだ」とネタニヤフ首相はテルアビブで開かれた閣議で述べた。
ネタニヤフ首相の発言は、南アフリカが29日に国際司法裁判所(ICJ)に対し、イスラエルがガザで行った「大量虐殺」行為について提訴したことを受けたものである。
「いや、南アフリカよ、大量虐殺をしに来たのは我々ではなくハマスだ」とネタニヤフ首相は述べた。
「ハマスは、できることなら我々全員を殺したい。それに対してIDF(イスラエル国防軍)は、可能な限り道徳的に行動している」
パレスチナの武装勢力による10月7日のイスラエル南部での前例のない襲撃を受けて、イスラエルは、ガザ地区のハマスに対する容赦ない軍事作戦を開始した。
イスラエルの数字に基づくAFPの集計によると、武装勢力によるこの襲撃により、民間人を中心に約1140人が殺害された。
ハマスが統治するガザの保健省によると、イスラエルが続けているガザへの攻撃により、これまでに2万1800人以上が殺害され、そのほとんどが女性と子供だという。
AFP