
シャムス・エル・ムトワリ
ドバイ: 「元始、女性は太陽であった」は平塚らいてうの自伝であり、テルコ・クレッグが翻訳したものだ。この本は6章で構成されていて、平塚らいてうの子ども時代から彼女の30代まで話が及ぶ。日本の最も有名なフェミニストの1人である平塚らいてうの人生を垣間見ることができる。
この自伝には、らいてうの幼少期の記憶や大人になってからのことが書かれている。また1911年に発行された日本初の女性による雑誌「青鞜」を創刊したときのことも書かれている。この自伝を通してらいてうは、「青鞜」がどのように広まりやがて終わりを迎えたか、その雑誌の生涯について見識を与えてくれている。
この自伝の目的は、女性が自尊心を取り戻して自分たちの心の主導権を掴むことである。
らいてうは「元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である。」という言葉を広めたこと、またこの言葉を自伝の主題にしようとしたことで評価されている。
この自伝にはクレッグが書いた前書きと訳注が含まれている。2006年に発行された。