東京: 日本を代表するロックスターの4人が、ロックスピリッツを守るため、残された時間との戦いを感じながら、新バンドTHE LAST ROCKSTARSを結成した。

X JAPANのYOSHIKIは金曜日の記者会見で「日本から世界をめざす挑戦を始めるために結成した」と話した。

黒い衣装を纏ったYOSHIKI、MIYAVI、SUGIZO、HYDEは都内のステージで新グループを発表し、このアイデアは自然に生まれたものだと語った。

ロックバンドLUNA SEAのギタリストでX JAPANにも参加しているSUGIZOは、ロックミュージックの反骨精神は続いていく必要があると感じていると話す一方、メンバーが高齢化していることにも触れた。41歳のMIYAVIを除くと他のメンバーはみな50代だ。

ギタリストのMIYAVIは2014年のアンジェリーナ・ジョリー監督作品の伝記戦争映画「不屈の男 アンブロークン」に俳優として出演している。

「この挑戦が最後のチャレンジです。たぶん。最後の人生を賭けて、自分たちの音楽で世界をロックしていきたいと思います」とSUGIZOは話した。

この4人は各々のバンド活動を続けながら、共同で曲作りをしていると言う。来年早々には東京、ニューヨーク、ロサンゼルスでコンサートが予定されている。

この4人は長年の活動の中の様々なプロジェクトで一緒に仕事をする機会があったが、1つのグループとして活動するのは今回が初めてだ。

「ついにこの日が来ました。すごくドキドキしています。」とロックバンドL’Arc~en~CielのリードボーカリストのHYDEは話す。

歌、そしてドラムとピアノを担当するYOSHIKIが新グループのリーダーを務める。1980年代から続くX JAPANとYOSHIKIには今なお多くの熱狂的なファンがおり、今回バンドを組むミュージシャン達も人気がある。

日本のメディアはこの発表を「ドリームチーム」と呼んで熱狂的に受け止めたが、バンド名についての疑問やなぜベーシストがいないのかという声もあった。

HYDEは東京ドームの公演を16回完売した実績があり、また、日本のオリコン音楽チャートでトップ10入りしたシングルは60枚以上、アルバムは4千万枚以上売れている。そして、SUGIZOの創作活動はバンド活動にとどまらず、映画音楽、俳優、コンテンポラリーダンスなど、幅広い分野に及ぶ。

「サムライギタリスト」ことMIYAVIはピックを使わない「スラップ風」のギタープレイで知られている。世界ツアーを6回行い、ファッションモデルとしても引っ張りだこで、ユニクロや日産自動車など有名ブランドのテレビCM向けの音楽も手がけている。

X JAPANのアルバムとシングルの売り上げは3000万枚を超え、YOSHIKIはマディソン・スクエア・ガーデンやカーネギーホールで公演したことがあり、日本の天皇のために曲を作曲したこともある。

YOSHIKIは何度も死と隣り合わせの経験をし、新たなチャンスはもうないと思っていたと話す。YOSHIKIは幼い頃に父親を自殺で亡くしているが、1998年にバンドのメンバーだったヒデも自殺している。

自身とメンバーの新バンドにつぎ込むエネルギーについて「あたかも」「これが最後の瞬間であるかのごとく」とYOSHIKIは表現した。

AP