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日本とパキスタンにルーツを持つ画家、自然を楽しみ、作品に反映させる

ナディア・ヨシオカ氏のアートに関するコンセプトは、主題だけでなく絵全体に感情や感動が表れ、鮮やかで色彩豊かでなければならない、ということだ。
ナディア・ヨシオカ氏のアートに関するコンセプトは、主題だけでなく絵全体に感情や感動が表れ、鮮やかで色彩豊かでなければならない、ということだ。
ナディア・ヨシオカ氏のアートに関するコンセプトは、主題だけでなく絵全体に感情や感動が表れ、鮮やかで色彩豊かでなければならない、ということだ。
ナディア・ヨシオカ氏のアートに関するコンセプトは、主題だけでなく絵全体に感情や感動が表れ、鮮やかで色彩豊かでなければならない、ということだ。
ナディア・ヨシオカ氏のアートに関するコンセプトは、主題だけでなく絵全体に感情や感動が表れ、鮮やかで色彩豊かでなければならない、ということだ。
ナディア・ヨシオカ氏のアートに関するコンセプトは、主題だけでなく絵全体に感情や感動が表れ、鮮やかで色彩豊かでなければならない、ということだ。
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07 Feb 2023 03:02:02 GMT9
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アミン・アッバス

ドバイ:ナディア・ヨシオカ氏はドバイ在住の画家で、日本とパキスタンにルーツを持つ。ヨシオカ氏は子供の頃から常に芸術に秀でており、UAEの学校対抗絵画コンクールで優勝している。同氏の作品は、大学病院、ホテル、ショッピングモールなど、ドバイ周辺の多くの場所で展示されている。

同氏が現在Radisson Red Dubaiで開いている個展では、9点の絵画を展示している。ドバイを拠点とするThe Arabian Gallery、Gallery Vibes、オンラインギャラリーKawkabがヨシオカ氏の代理人を務める。同氏の作品はUAE各地の個人コレクターに販売されている。

ヨシオカ氏は、アーティストはそう生まれついた人がなるもので、学校で学ぶものではないと考えている。同氏は、さまざまな教師からさまざまな絵画技術に関するオンラインコースを受講している。現在は個人授業のほか、初心者が楽しくおもしろく学べるワークショップも開催している。

ヨシオカ氏は主にアクリル画を制作しており、現在は自宅に作った小さなアトリエで活動している。また、クライアントごとの要求に従ってカスタムオーダーを受け付ける。

同氏はアラブニュース・ジャパンに、そのアートに対するインスピレーションを独占的に語った。「アートの世界で聞くように、私たちのほとんどは生まれながらのアーティストですが、大人になってからも実際にアーティストになりたいと思う人はほとんどいません。私の場合、ビジネススクールを卒業したものの、色彩への情熱から自分のキャリアとしてアートを追求するようになりました。私は地味でつまらないものが嫌いなので、子供の頃から色彩を使っています。塗り絵本と色鉛筆のコレクションを持っていたので、毎日欠かさず塗り絵で遊んでいました」

「学校では、絵を描いたり、陰影を付けたり、色を塗ったりするのは、クラスの他の子供たちよりも自然に簡単にできたので、一生懸命努力せずともコンテストで優勝していました。とはいえ、他の一般的な科目で良い成績をとることと比べれば家族や周りの人々からあまり評価されなかったため、わたしはそのことを重視していませんでした。そのため、大学時代にサークル活動として美術部に入部し、今は夫である友人のサポートを受けて大学時代に再開するまでの長い間、絵やアート全般からは離れていました」

「その間、趣味で絵を描いたり、自分のアートページに投稿したり、大学のイベントで絵を展示したりしました。アートに真剣に取り組むつもりはなかったので、自分自身のインスピレーションというものはほとんどありませんでした。その後、新型コロナが皆の生活に入り込み、ロックダウンのために、ひとりで活動を行なう時間が増え、それがアートでした。アルバイトすらできず、絵をもっと制作しようという気持ちに駆られました。しばらくすると作品が売れるようになり、5つ星ホテルでの展覧会にも選ばれたことで自信がつき、制作へのモチベーションがさらに高まりました。私のインスピレーションは、ロックダウン期間中の自分の経験、感情、オンラインや周りにいる他のアーティストの作品の観察から始まりました。他の人の作品を見るために展示会を訪れ、Pinterestアプリでアイデアを探しました」と付け加えた。

日本文化から受けた最大のインスピレーションを日常生活に取り入れた点について、ヨシオカ氏は次のように述べた。「私の観察によると、日本は非常に文化的であり、近代化された後でも伝統的な側面を失っていません。それがこの国の独自性を保ち、アイデンティティを与えていると思います。さらに、私は日本の文化全般が大好きですが、自身が半分日本人でもあるので、日常生活にその一部を取り入れています。一つ目は、皆に優しく、謙虚でいて、周りの人々にも敬意をもって接するようにしています。今や日本は、皆が一度は訪れてみたい国であり、人々が礼儀正しいという理由で誰もが大好きな国だと思います。そのように親切で寛大な人々でなければ、日本は今のようにトップに立つことはできなかったでしょう。二つ目は、日本の健康的でバランスの取れた食事です。子供の頃から食べているので、体が温まり腹持ちがよい魚や魚介類を食べるのが好きです。週末は家族でお寿司を食べに行くのが好きです。さらに、味噌汁、おにぎり、寿司、唐揚げなど、日本食も家で作っています」

アートにおけるキャリアの始まりについて、ヨシオカ氏は次のように述べた。「前に述べたように、私は子供の頃からアーティストでしたが、ひとりの時間が増えたコロナ禍の頃から、プロのアーティストとして働き始めました。私のアートに関するコンセプトは、主題だけでなく絵全体に感情や感動が表れ、鮮やかで色彩豊かでなければならない、ということです。さらに、アートは完ぺきな絵ではなく、自己表現である必要があります。それゆえに見ていてユニークで興味深いものになります。最後に、アートへの取り組みにおける私のコンセプトは、部屋のインテリアや全体的なテーマに合わせて適切な色を選択することです」

ヨシオカ氏が取り組んだプロジェクトで直面した課題については、次のように語った。「新進アーティストとしての課題の1つは、著名なアーティストがしているように、自分の得意分野が何かをまだ理解している途中だということです。このため、私はさまざまな素材、テクニック、スタイルを頻繁に試します。ほとんどの場合、それは良い結果になりますが、そうでないこともあり、すべての時間、労力、材料が無駄になります。とはいえ、失敗によって成長できるので、失敗を恐れてはいません」

ヨシオカ氏の最初の個展が今月Red Radisson Dubaiで始まり、同氏はアラブニュース・ジャパンに、展覧会のテーマと主な見どころを独占的に紹介した。「私の新年の抱負は、展示会やワークショップの実施など、アートイベントにもっと頻繁に参加することでした。今年はドバイシリコンオアシスにあるRed Radisson Dubaiとのコラボレーションから始まりました。ミレニアル世代に焦点を当てた中東初のホテルで、ファンキーなインテリアと若い旅行者向けの大胆なデザインが特徴です。地元のアーティストやあらゆる種類の才能を支援しており、そこがとても気に入っています。今回の個展では、壁ごとにテーマの異なる絵画を9点展示します。一方の壁には風景に焦点を当てた2つの絵画があり、もう一方の壁にはピンク色をテーマにした2つの絵画があります。さらに別の壁には大胆な対照的な色の2つの絵画があり、残りはすべて1つの壁のためだけの1つの絵画となっています」

「1月中の廊下の展示に、私の作品が選ばれたことを本当に感謝しています。ホテルの近くの住人として、地元の新進アーティストを支援しているのは本当に素晴らしいことです。私のスキルと創造性を共有し、ビジュアルアートの世界におけるユニークで専門的な経験を積む機会を与えてくれました。このイベントの主催者と、展示会の全プロセスを通して非常に協力的だったRed Radisson Dubaiのソーシャルメディアクリエイティブ、タバスム氏に感謝します」と付け加えた。

日本での生活について、ヨシオカ氏は次のように語った。「私は日本で生まれ、5歳まで日本に住んでいました。両親は新潟市、その後富山市で仕事をして暮らしていたので、幼少期の一部を日本で過ごしました。幼稚園の時は楽しかったですし、日本人の友達もいましたが、突然、パキスタンに送られた時のことを覚えています。私は半分パキスタン人なので、パキスタンの文化も学ぶことができました。以前はよく日本に行っていたので、日本での時間も失ってはいません。その後、私と家族はUAEに移り、何年も経ったのちに日本に行き、それからまた昨年7月に行きました」

「日本人に対する私の感想は、日本が他の国と大きく違っているのは、90%以上が日本国籍を持つ日本人で、みんな日本語を話しているということです。英語が通じるなら、外国から来た人もコミュニケーションを取りやすいと思います。それ以外には、日本の人々はとても優しく、大変親切で、衛生的で、助けになってくれて、他では見たことのないほどとても礼儀正しいです。私はあまり日本人っぽく見えず、流暢な日本語を話すのに苦労しましたが、とても支えてもらっていると感じ、不快に感じませんでした。それどころか、久しぶりに日本人に会えてうれしかったですし、UAEでは日本人に会えなかったので、日本人の友達もできたらいいのにと思っていたこともありました」と付け加えた。

今後のプロジェクトについて、ヨシオカ氏は次のように述べた。「将来の大きな計画があり、それに向かってゆっくりと取り組んでいます。今年か近い将来、ここドバイでさらに多くの展覧会を開催し、ひとつの都市だけでなく他の都市にも活動を広げていくつもりです。国内で開催されている可能性のあるコンテストやその他のアーティストの公募に参加すること。より多くの連作絵画を作り、素晴らしいオファーでそれらを販売すること。コミッションに取り組むこと。また、ノベルティを作り、ブロガーやインテリアデザイナーとコラボレーションすること。最後に、ここドバイで毎月絵画ワークショップを自分で行うか、既存のワークショップ会社に参加することです」

アーティストになりたい人へ同氏からのアドバイスについてはこう述べた。「趣味のアーティストでもプロのアーティストでも、アーティストになりたい人への私からのアドバイスは、決してあきらめず、大好きなことをやり続けることです。それは誰もあなたから奪うことができないスキルであり、最後には、自分が成長し、想像すらしなかった信じられないようなことが達成されるのを見て大きな喜びを感じることでしょう」

「それで、自分を信じて次のステップに進み、ポジティブな人々と雰囲気の中に身を置きましょう。また、有名アーティストたちと比較しないようにします。最高のアーティストがいるとしても、世界はまだ色彩とユニークなデザインを必要としており、すべてのアーティストとその作品はユニークなのだから、考えすぎず創造を続けましょう。最も重要なのは、自分のしていることを楽しむことです」と付け加えた。

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