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日本、サウジアラビアのエンターテインメント・観光業界に投資意欲

24 Oct 2019
サウジアラビア北西部アル・ウラー市近郊のシャラーン自然保護区の一部の景観。2019年2月11日撮影 (AFP)
サウジアラビア北西部アル・ウラー市近郊のシャラーン自然保護区の一部の景観。2019年2月11日撮影 (AFP)
Updated 24 Oct 2019
24 Oct 2019

Leila Hatoum  東京

  • 「旅行客誘致の観点から見て日本はサウジアラビアのメインターゲットの一つです」

サウジアラビアのエンターテインメント・観光分野は急激に成長している。サウジ当局担当者によれば、日本企業もサウジのこの分野への投資に大きな興味を抱いており、サウジでの近年中の事業展開を計画している事業者もいくつかある。

サウジ娯楽庁 (General Entertainment Authority (GEA)) の娯楽インフラ開発担当ゼネラルマネージャー Muhannad Abanmy氏はアラブニュースジャパンの独占インタビューにおいて、日本のエンターテインメント業界の有力企業エイベックスがサウジアラビアに「自社オフィス開設を計画し、独自のエンタメ業務を開始しようとしている」と語った。

Abanmy氏は東京で水曜日に開催された「日・サウジ  ビジョン2030ビジネスフォーラム」に参加した際に「私たちは (木曜日の) エイベックスとの会議においてサウジアラビアへのオフィス開設に関する契約を締結しました」と語った。

エイベックスは松浦勝人氏 (通称Max Matsuura) が設立し会長を務める日本有数のエンターテインメント複合企業であり、音響・映像関連事業、アニメ、ビデオゲーム、音楽ライブイベント、花火エンターテインメントなどを中心にエンタメ関連業務を展開している。

水曜日のフォーラムに参加した松浦氏は、サウジ建国記念日行事 (ジェッダ) において、エイベックスとサウジの協力で実現した演出が大きな成功を収めたことに触れ、同社はサウジでの事業拡大を計画している、と述べた。

サウジ当局は経済分野でのつながりを含め、日本とサウジアラビアは今後も良好な関係を築いていくものと期待している。

エンターテインメントや観光の分野も新たに加わり、二国間のビジネス面での協力関係はこれからも大きく成長していくものと思われる。

二国間の貿易規模はすでに380億ドルに達している。「しかし」とサウジアラビア投資総合投資庁 (SAGIA) の投資誘致部門理事のSultan Mofti氏はアラブニュースジャパンに語る。「日本はさらに多くの専門性を提供することができるでしょう」

「日本企業のサウジに対する投資規模を見るとまだまだ伸びる余地があります」と彼は言う。

「日本企業に伝えきれていないサウジにおけるビジネスチャンスはまだまだたくさんあります。日・サウジ  ビジョン2030プログラムの策定、様々な企業のリヤド支店や東京支店の開設によってこのようなギャップはどんどん埋まっていくでしょう」

「このような視点に立って、私たちSAGIAはサウジへの投資意欲を持つ日本企業に20事業からなるポートフォリオを提示しています」

「投資家は投資へのリターンが大きいと分かるまでは投資しようとしません。サウジアラビアへの投資は非常に大きなリターンをもたらします」とMofti氏は述べた。

リヤドとジェッダの人口はそれぞれ700万。サウジの購買力は大きな可能性を秘めている。

当局者によると、あるエンターテインメントイベントには400,000人が集まり、あまりの混雑に主催者は入場制限をしなければならないほどだった。

今後10年でエンターテインメント業界から上がる利益は670億ドルに達すると予想され、業界の成長につれて多数の雇用が生まれることも期待できる。

エンタメ業界では新参者であるサウジだが、すでに度肝を抜くようなフェスティバルや多くのスターを集めたイベントを実現して世界に称賛を巻き起こしている。しかし全てが新しいことなので多くの困難も生じるはずだ。

「新しい分野なので困難もありますが、将来はそこにこそあります」とAbanmy氏は語る。彼によると規制が1か所でできないことなどを含めサウジには多少の欠点もあるが、これらは通常GEAによって解決されている。

サウジ政府はまだ若いエンターテインメントおよび観光業界の支援に本腰を入れており、世界から旅行客を集めるという目標達成に資金も努力も惜しまず取り組んでいる。

Abanmy氏によれば、サウジアラビアは国内エンターテインメント業界を軌道に乗せ支援するため、過去2年ですでに50億サウジリヤル (13億3000万ドル) を費やしており、これにより国内および湾岸各国から百万単位の旅行客が集まってきている。

集客のため力を入れている分野の一つがスポーツイベントであり、12月にはサウジでボクシングヘビー級王者決定戦が開催される。

それに引き続き12月中旬にはテニスの国際トーナメントが開催される。Abanmy氏によるとこの大会に対する関心は高く、近隣からも遠方各国からも多数の人々が観戦に訪れる。「最近はキング・ハーリド空港に約3600人もの旅行客が一度に到着することもあります」

当局者は、サウジアラビアが投資家誘致の門戸を開いたがゆえにこのようなことが起こっている、と述べている。

SAGIA の観光・生活クオリティ部門マネージングディレクター Majid Al-Ghanim 氏によると、観光電子ビザの発給が9月に解禁されて以来、発給された電子ビザの数は数千にのぼっている。

サウジの計画では、2022年までに旅行者数は200万人に、2030年までに娯楽・観光業からの収益は20億ドルに達する。

今後7年で観光関連事業から生まれる直接間接の国内雇用は100万に達するだろうとAl-Ghanim氏は語る。

彼によればこれは雇用拡大を目標とする政府のサステナビリティ政策プランの一環である。

こうして生み出される雇用の75% 近くは民間セクター関連、残りは政府関連のものである。

Abanmy氏と同様、Al-Ghanim氏もサウジアラビアは日本人、日本人投資家をターゲットにしていると言う。「旅行客誘致の観点から見て日本はサウジアラビアのメインターゲットの一つです。私たちは多くの日本人観光客にサウジに来てほしいと考えており、日本の方々の関心に訴え、関心を惹くことができればと思っています」Al-Ghanim氏は、過去から多くの伝統と遺産を引き継いでいるという点で二国は似ているとも述べている。

観光ビザから楽しさ満点でエキサイティングなアドベンチャーに至るまでの全てをサウジアラビアは提供できるし、それ以外にもまだまだいろいろなものを提供できる、とAl-Ghanim氏は言う。

彼によればサウジアラビアは一つの大きな屋外ミュージアムで、そこでは過去の文明の証、2000年にわたり人々が受け継いできた遺産、様々な生態系を見ることができる。

Al-Ghanim氏はその例として「巨石」、考古学的遺跡、伝統的なマーケット、一国内に隣り合って存在する温暖気候地域と砂漠地域などを挙げた。

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