アミン・アッバス

アブダビ：AJP（アブダビ柔術プロ）ツアーアブダビ国際プロ柔術選手権の最終日が3月19日、UAEの首都アブダビにあるムバダラ・アリーナで開催され、帯の色と体重ごとに分けられた各階級のトップクラスの選手たちが素晴らしい技を披露し、その幕を閉じた。

優勝は強豪シャルジャ・セルフディフェンス・スポーツクラブ（Sharjah Self-Defense Sports Club）で、2位はバニヤス柔術クラブ（Sharjah Self-Defense Sports Club）、3位はアルアイン（Al-Ain）。

UAEJJF（UAE柔術連盟）がAJP（アブダビ柔術プロ）と共同で開催した同大会では最終日、アマチュアおよびプロカテゴリーの選手たちが熱戦を繰り広げ、卓越した技を披露した。

大会には、UAEJJF会長、アジアスポーツ柔術連盟会長、国際柔術連盟上級副会長のアブデル・モネイム・アル・ハシェミ氏が出席したほか、大会終了後には、UAEJJFのモハメド・サレム・アル・ダヘリ副会長、マンスール・モハメド・アル・ダヘリ理事、UAEJJF技術部門のムバラク・アル・メンガリ氏も出席して入賞者の表彰式が行われた。

また、アンゴラのアルビノ・マルンゴ大使、UAEJJFのユセフ・アル・バトラン理事をはじめ、UAEJJFや参加クラブおよびアカデミーの関係者がムバダラ・アリーナに集結した。

UAEJJFの理事であるマンスール・アル・ダヘリ氏は、AJPによる大会は組織的にも技術的にも最高の国際水準にあると強調した。

「予想した通りAJPツアーアブダビ国際プロ柔術選手権は大成功を収め、特に参加選手という点では多くのベテランの花形選手たちを集めることができました。また、約50カ国から集まった男女合わせて数百人にも及ぶ選手たちが激しく競い合う環境を提供できたという点でも成功を収め、UAEがチャンピオンの故郷であり、栄光を掴むために真っ先に向かう場所であることを証明しました」

アル・ダヘリ氏は同大会がUAEの選手や対戦相手らにとって、国際大会やコンチネンタル大会に備えるための好ましい環境を提供していることを強調した。

Atrixion MMAから参加した日本人選手の上林拓磨は、男子/青帯/アマチュア/85kg級に出場し、ヒューゴ・ダ・シルバにサブミッションにより敗れた。

男子 / 茶帯/プロ/69kg級で金メダルを獲得したバニヤス柔術クラブのモハメド・アルスワイディ選手は、次のように語った。「優勝はこれまでの素晴らしいトレーニングが実を結んだことを意味します。私たちはUAEJJFや所属クラブが提供するすべての機会を最大限に活用したいと思っています。また、こうした大会により彼らに恩返しできるだけでなく国を誇りに思う機会になると信じています」

また、男子 / 青帯 / アマチュア / 85kg級で金メダルを獲得したロシアのEaglesBjj所属のナビエフ選手は、「ダゲスタンからはるばるこの大会に参加しましたが、メダルを獲得できてその甲斐がありました。アブダビ選手権には世界のトップ選手が集まるので熾烈な戦いになることは分かっていました。成功のカギとなるのは事前の準備であり、私はそれを実行した結果、今日の表彰台に立つことができたのです」とコメント。

レガシー柔術アルメニア所属のリリット・ダニエリアン選手は女子 / 紫帯 / プロ / 55kg級で銅メダルを獲得し、「この大会について良い評判を耳にしていましたが、今日、実際に体験することができました。スポーツで夢を叶えたいと願う人たちにとっては最適な大会であり、最高の国際基準を満たす優れたプランニングとホスティングの良い一例と言えるでしょう」とコメントした。