
カンヌ:「フィルム・アル・ウラー」は、第72回カンヌ国際映画祭で行われたカジュアルなパネルディスカッションの際に、著名なハリウッド女優ケイティ・ホームズがプログラム「アル・ウラー・クリエイツ」第2期のメンターを務めると発表した。
5月18日に行われたパネルディスカッションにはホームズの他、「フィルム・アル・ウラー」のシャーリーン・デレオン=ジョーンズ、プログラムアンバサダーでモデルのエヴァ・ハーツィゴヴァ、評価の高いサウジアラビアの女優でアンバサダーのミラ・アル・ザハラニが参加し、このプログラムがサウジの新しい才能を促進・育成するにあたってのニュアンスについて深く掘り下げた。
デレオン=ジョーンズはアラブニュースに対し次のように語る。「ケイティ・ホームズさんを選んだのは良い選択だったと思います。彼女は俳優であるだけでなく監督やプロデュースも行っているからです」
「彼女は様々なスキルをもたらしてくれていますし、サウジの若い女性たちと一緒に仕事をすることに関心を示してくれました。私たちにとって、映画界のスクリーン部門を作り上げてきて、それについて理解している人に参加してもらうことは非常に重要なことでしたが、彼女はそれにぴったりの人でした」
「アル・ウラー・クリエイツ」は、映画、アート、ファッションを取り巻くエコシステムを作り出すべく、創造性を育みサウジの将来の世代をエンパワーすることを目的としたプラットフォームだ。
映画産業のファッション面を支援したこのプログラムの第2期に続いて実施される映画制作メンタープログラムは、適切なツールや指導を提供することを通してサウジ女性の新たな才能を高め支援することを目的としている。
ホームズとアル・ウラー・クリエイツのチームが発掘し指導する3人の映像作家が、アル・ウラーの砂漠の風景の中でロケハンを行い、短編映画のコンセプトを作成する。選抜されたアイディアが来年はじめの映画制作へと進められる予定だ。
ホームズはパネルディスカッションの際に次のように語った。「(サウジアラビアの)人口の70%が30歳未満ということで、わくわくしています。若い女性たちから出てくるアイディアを聞くこと、それらのアイディアを形にしたり私の考えを伝えたりするために私にできるやり方で手助けできることが楽しみです。でも、本当に重要なのは聞くことです。語られる必要があるストーリーがきっとたくさんあると思います。外から来た人間としてその経験を本当に理解できることがとても楽しみです」
今年3月に立ち上げられたこのプログラムの第1期は、英国ファッション協会、サウジの俳優であるミラ・アル・ザハラニ、クロス・フィルムズの創設者であるアレック・マックスウェル、ファッションアイコンのヘレナ・クリステンセンとエヴァ・ハーツィゴヴァとのパートナーシップのもとで実施され、彼らがアンバサダーとしてこのプラットフォームの長期的ミッションを支援した。
このイニシアティブは、国内の才能を通してサウジの映画部門を促進しつつアル・ウラー地域の社会経済的発展を支援するための「フィルム・アル・ウラー」の戦略のもとで行われている。
アル・ザハラニはアラブニュースに対し次のように語る。「アル・ウラーは芸術的で刺激的な地域で、私たち俳優、アーティスト、作家、ファッションデザイナーに本当に影響を与えてくれます」
「フィルム・アル・ウラーは私たちに、これらの技能を全て結集するためのアル・ウラー・クリエイツ・プログラムを提示してくれました。女優である私にはファッションデザイナーが必要です。彼らがインスピレーションを得れば、私たちや私たちのアイデンティティーを表現するような一風変わった方法でキャラクター自身のためにデザインしてくれるでしょう」