• 以前は嫌われていたジャンルがサウジの監督の間で主流となり、視聴者達も受け入れている。

Deema Al-Khudair, Jeddah

サウジの映画ではラブストーリーは比較的新しいコンセプトですが、映像作家と俳優は王国の観点からこの側面を描くことへの大きな可能性を感じています。

Roll’em”は映画館で上映された最初のサウジの映画の一つであり、ジェダの街を映し出すことに意欲のある作家が中心となりました。彼は、映画の無い国に住み過小評価される撮影監督との出会いがどれだけ意味のある事か気がつきました。

映画はSara Taibahが演じるLina NajjarとKhaled Yeslamが演じるOmar Nizarのラブストーリーです。

映画を監督したAbdulelah Al-Qurashiは、サウジの視聴者は物語に対して肯定的で、映画が高評価を得た子をアラブニュースに伝えました。

“（ラブストーリーは）他のシーンよりも成功していると思います。Omarが偶然スーパーで元彼女に会うシーンがありますが、彼のリアクションはお客さんの注目を掴んでいます。こういったシーンがスクリーンに映し出される事は初めてだとは思いますが、現実にはよくある事なので、彼らがこのシーンに共感を持っていると感じました。”と言いました。

“Roll’em”の物語は一つの観点から描かれているーOmar 。Al-Qurashi は“誰かの旅について語る時、愛なしの旅なんて存在するだろうか？愛は人間の普遍的な特性です。私はこの部分を見せる必要があると感じました。”と言いました。

彼は以前Nada Al-Mojadidi監督の映画“Zaina’s Cake,”で父親を演じました。

Sarah Taibahが演じるZainaは父の同意無しで菓子ビジネスを始めようと苦労するジェダに住む大卒の若者です。Zainaは彼女を助ける配達員のMa’anと出会い、時が経つにつれ新しい生活が父親と青年のどちらかの選択を強いることに気がつきます。

“Zainaは厳格な中流階級のサウジ家庭出身です。“とTaibahは言い”彼女の父親は非常に厳しく、男女混合の環境で働いて欲しくないのです。彼女は配達員と恋に落ち、父親はそれに気がつきます。話はハッピーエンディングです；父親は最終的に彼女が望む道を生かせます。とてもシンプルなラブストーリーです。"

“観客は自分たちの姿をこういったラブストーリーの中で見る事がなかったので、ほとんどの人にとって新鮮だったと思います。“とAl-Mojadidiは説明しました。”私たちは西洋の映画ではラブストーリーを見てきました。誰もが自分の物語を経験しますが、私たちの文化はそれを受け入れず、自分の文化として誰かと共有する事が無いから新鮮なのですー映画だけでなく、私たちの社会には同じ問題があります。人々が映画を受け入れているところを見られて新鮮でした。物語はとても典型的なサウジの話です。“

“Roll’em”には様々なラブストーリーがありとても現代的で今の世の中と関連しています。“真実の愛、男女の友情が映画では見られ、誰も（観客の中で）そのアイディアに攻撃的ではありません。”とTaibahは言います。“何もかも変わって行く事、愛はとても親しみやすく偽りのない事、その2つの組み合わせです。サウジが不快だと思うラインは超えていません。”

Taibahは、多くの人が深い部分で共感できるより純粋な感情を提供するような映画をサウジの観客は見たかったのだと言いました。“みんな共感したくてしょうがないんですよ”と彼は言いました。

“ライターや女優、パフォーマー、イラストレーターとしてだけでなく、アーティストとして、私は常に作品のテーマに愛や失恋、深い関係を求めているので、それらが必ず伝わるようにしています。”と加えた。